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【SEIKOメカクォーツ×逆パンダ】手頃でカッコいい古典顔クロノグラフはやっぱりこれでしょ!

ルパン三世が着けていたモデルを復刻

テレビシリーズ第1弾『ルパン三世』の記念すべき第1話で、F1ドライバーに扮したルパン三世が腕に着けていた1960年代のクロノグラフを復刻したコレクション。39mmの現行としてはやや小振りなケースや、リバースパンダの通称で知られる黒地に白いインダイアルを配したツーカウンタークロノグラフを搭載。つや消しの黒いアルミニウムリングを設置した両方向回転ベゼルなど、当時のモデルから継承された意匠が、レトロな雰囲気を醸し出している。

また、このモデルはセイコーインスツル製のVK64メカ・クォーツムーヴメントを搭載しており、クォーツモデルでありつつ、機械式時計のようにクロノ針の動きを実現。滑らかな運針に加えて、プッシュボタンでクロノグラフの計測をリセットする際にも、クロノグラフ針が機械式時計のように瞬時に帰零するのだ。ヴィンテージスタイルのデザインとともに、時計好きの物欲が刺激されるこだわりのポイントと言えるだろう。

イエマ|ミーングラフ スーパー
Ref.7R70。SS(39mmサイズ)。10気圧防水。メカクォーツ(Cal.VK64)。5万7200円
タイムギアオンラインショップ

40年代の二つ目クロノグラフの名機をデュアルタイムとして再現

1940〜60年代のアンティーク時計をコンセプトに展開する“アウトライン”。2022年新作としてリリースしたこのモデルは1940年代に空軍士官向けに開発された“フライングオフィサー”名でよく知られる二つ目クロノグラフの名機をベースに再現したものである。当時のフライングオフィサーはクロノグラフ機能のほかに時差を確認することができるように文字盤外周に世界23都市の名前が時差に応じて配されるという特徴をもっていた。

このモデルは、時差だけでなく同時に二つの国の時刻を表示できるように作り変えているところがポイントだ。そしてそれは日本の時刻(ホームタイム)を基本として、12時間表示のベゼルを回転させて「12」を都市名に合わせるだけで、その都市の時刻も確認できる。つまりクロノグラフに加えてデュアルタイム機能を付加している点が大きな魅力となっている。

アウトライン|パイロットクロノ20thリミテッド
Ref.YK20221-3IV。SS(42mm径)。3気圧防水。クォーツ(Cal. VK64)。3万7400円
アウトライン公式WEBサイト

英国空軍スタイルのミリタリークロノグラフ

2016年にニューヨークで誕生したヘメル。ファッションデザイナーとしてキャリアを重ねていたマーヴィン・メンケによって創設され、オランダにルーツをもつ自身のバックグランドから、オランダ語で“空”を意味するブランド名が採用されている。同社は実用性をコンセプトに掲げており、10万円以下の手頃な価格でありつつ、サファイアガラス、セラミック、316Lステンレススチールといった高品質素材を採用。ここでクローズアップした“HFT20シリーズ”を中心に、1950年代から60年代のパイロットクロノグラフに着想を得たコレクションを展開している。

このHFT20シリーズはツーカウンター(インダイアルが二つ)クロノグラフを採用し、人気の逆パンダ(リバースパンダ)デザインを採用。1950年代から60年代に英国空軍で採用されたパイロットウオッチの雰囲気を再現しつつ、ベゼルには傷の付きにくいセラミックを採用するなど、実用面でもしっかりと考えて作られている。

ヘメル|HFT20シリーズ(リバースパンダ)
SS(42mm径)。10気圧防水。メカクォーツ(Cal.VK64)。7万4800円
石岡商会

文◎堀内大輔(編集部)

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