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【10万円前後で多彩なモデルを展開、スコットランドに拠点を構える実用時計ブランド】Marloe Watch Company(マーロウ・ウォッチ・カンパニー)に注目

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Marloe Watch Company(マーロウ・ウォッチ・カンパニー)は、スコットランド北東部にあるキンロスにあるレーベン湖のほとりに拠点を置く日本未上陸の独立系マイクロウオッチブランド。 2015年にオリバーとゴードンによって設立され、ブランド名はオリバーの故郷であるテムズ川のほとりにあるマーロウから名付けられている。

オリバーは20年以上、医療・教育系の出版社で編集者としてキャリアを重ねてきた人物で、ゴードンは工業デザイナーとして長年の経験を積んでいる経歴を持つ。一見すると共通点が薄い二人だが、 時計への情熱と高品質な素材を使用したデザイン性の高い機械式時計をリーズナブルな価格で提供したいという想いが、彼らを結びつけたのだ。

話を少し戻すが、マーロウ・ウオッチが誕生するきっかけは、時計に関するネガティブな出来事にあったようだ。2015年、好奇心旺盛なオリバーは、当時愛用していたかなり高価なブランドの時計が電池切れになったため、自分で電池交換を試みた。電池交換が成功したのか否かは公式サイトに記載がないためわからないが、時計の裏ブタを開けてみたところ、オリバーは残念な現実に直面してしまう。裏ブタを外したケースは中空で、中にはプラスチック製のクォーツムーヴメントが収められていたのだ。その時計の姿に無情に感じたオリバーは、自分自身でもっと良いものを作れると確信する。

彼はパートナーを探し始め、すぐに工業デザイナーのゴードンに出会い、二人は手の届く価格で、機械式心臓を備え、優れたデザインで美しく設計された時計を作成する計画に同意。12か月以内に、最初の機械式マーローウォッチが販売され、マーローウォッチカンパニーが誕生することになる。 マーロウ・ウオッチの時計は最大でも1000個のバッチで生産され、各時計には固有のシリアル番号が与えられている。少量生産で高水準へのこだわりと細部への妥協のないこだわりにより、すべての時計を手作りで品質検査が実施されている。


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Marloe Watch Company(マーロウ・ウォッチ・カンパニー)
セプター

最初に紹介するセプターは、シンプルなデザインと海の過酷な環境のために頑丈な作りを備えたダイバースタイルのモデル(両方向回転ベゼルなので厳密なダイバーズウオッチではない)だ。名前は“HMSセプター”の名を冠した英国海軍の潜水艦に由来している。ライフル・グリップを備えた両方向回転ベゼル、サファイアクリスタル、ねじ込み式リューズ、20気圧防水など、水中での使用に十分耐えうるスペックを備えている。ケースは直径42mm、厚さ12.65mmのステンレススチール製で、ムーヴメントにはミヨタの自動巻き、Cal.9039を搭載。 四つのバリエーションがラインナップされており、ベルトやブレスレットの選択肢が多いのも特徴だ。 セプターの販売価格は460米ドル(約6万5000円)。


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Marloe Watch Company(マーロウ・ウォッチ・カンパニー)
GMT

次に紹介するGMTは、モデル名は示すようにGMT機能を搭載したモデル。 細身で均整のとれたヘアライン仕上げのベゼルを採用したことで実寸(直径42mm)よりもコンパクトで引き締まったデザインに仕立てられている。特にこだわっているのが、視認性と採光性を考慮して成形されたボックス型サファイアクリスタル風防だ。このボックス形の風防が光を十二分に取り込むことで、外側はサテン仕上げ、内側はサンドペーパーのようなテクスチャーで異なる二つの質感に仕上げた文字盤、研磨、面取りされ、夜光化合物が充填されたアプライド インデックスが浮かび上がり、奥行き感を生み出している。ケースは直径42mm、厚さ10.95mm。 ムーブメントはミヨタに自動巻き、Cal.9075を搭載。GMTデイとGMTナイト、二種類をラインナップ。ベルトやブレスレットのオプションも各種用意されており、販売価格は805米ドル(約11万5000円)。


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Marloe Watch Company(マーロウ・ウォッチ・カンパニー)
パシフィック

最後に紹介するのはパシフィック。 より速く、より静かで、より豪華に、ジェット機が進化を遂げて空の旅のイメージに変化をもたらした50年代の時計にオマージュを捧げたクラシックなデザインが特徴のモデルだ。 この時代のジェット機は飛行に対する認識を一変させるのだが、当時の英国工学の革新性を示すものだった。

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パシフィックは太平洋を横断し地球を一周した世界初の民間ジェット旅客機、デ・ハビランド コメットにインスパイアされたモデルとなっている。パシフィックは異なる四つのスタイルがあり、それぞれがジェット旅行の特定の時代に敬意を表している。 このパシフィック 55は、クラシックな50年代デザインのピロー・ダイアルを備えたファーストクラス・ジェット旅行の導入と素晴らしさを称えたモデル。 文字盤はツートーンのゴールドをベースでブラックのマーキング、ゴールドのピップ、ポリッシュ仕上げのブロック・アプライド・インデックスが施されている。ケースは直径40mm、厚さ12mm。ムーブメントにはスイスのセリタ社製のCal.SW216-1を搭載。 風防はサファイアクリスタルで凹面リューズが付属。 125本限定で販売価格は1150米ドル(約16万4000円)。


》Marloe Watch Company(マーロウ・ウォッチ・カンパニー)
公式サイト
https://www.marloewatchcompany.com


文◎William Hunnicutt
時計ブランド、アクセサリーブランドの輸入代理店を務めるスフィアブランディング代表。インポーターとして独自のセレクトで、ハマる人にはハマるプロダクトを日本に展開するほか、音楽をテーマにしたアパレルブランド、STEREO8のプロデューサーも務める。家ではネコのゴハン担当でもある。

https://www.instagram.com/spherebranding/

 


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