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【10万円台でコスパ最強の復刻ダイバーズウオッチ】これがカラーダイアルの究極形かも、 MIDO(ミドー)のオーシャンスター デコンプレッション ワールドタイマーに注目

1918年、スイスのル・ロックルで、時計職人ジョージ・シャレンによって創設されたミドー。時計の防水機構がまだ確立していない30年代にコルク製パッキンを用いた独自のリューズ防水システムを開発するなど、100年を超える歴史において数々のエポックメイキングな機構、モデルを生み出してきた実用時計の名手だ。現在も多彩なモデルを展開しているが、なかでも突出した人気なのが54年に開発されたモデルの系譜を継ぐ本格ダイバーズウオッチ、オーシャンスターだ。今季は61年に誕生した“オーシャンスター スキン ダイバー ウォッチ”にオマージュを捧げた“オーシャンスター デコンプレッション ワールドタイマー”がレギュラーコレクションに加えられ、時計好きから注目を集めている。

まず目を引くのが文字盤だろう。パステルトーンのマルチカラーを採用した減圧テーブル(ダイビング時の減圧時間を知らせるインジケーター)など、コレクターズモデルとしてマニアックな支持を集める名作の意匠が再現されている。1960年代当時のデザインを再現しているため実用性を備えたこのではないのだが、この1961年のオリジナルモデルにオマージュを捧げた減圧スケールの使い方も簡単に解説しておこう。

画像をクリックして拡大:1961年に発表のオリジナルモデル。水深25~29mはイエロー、30~34mはグリーン、35~39mはピンク、40~44mはブルーで減圧時間を色分けして表示しており、潜水時間や減圧停止時間を計算できる。

12時位置には水深をメートル単位(左)とフィート単位(右)で表示。 各色のリングには、25m(80フィート)、30m(95フィート)、35m(110フィート)、40m(130フィート)の目盛りが付けられている(例えば、水深25~29mにいる場合は、ひとつ目の黄色の円を参照する)。 各サークルには数字の“0”が描かれており黄色の円の場合、“0”は文字盤の34分付近にあり、これは最大水深25~29mで34分間は減圧停止することなく潜水できることを意味している

機能的には、プロ仕様の防水性と減圧テーブルに加えてGMT機能(ベゼルは逆回転防止ベゼルからワールドタイム表示が付いた回転ベゼルに更新)が搭載され、複数時間帯表示が可能になっている。ルミノバ夜光を塗布したアプライドインデックス、耐傷性と美観に優れるサファイアクリスタル製ボックス型風防など、アンティーク感を高めながら素材と質感が現代の品質にアップデートされているのも注目のポイントだろう。


【ミドーの実機レビュー動画をチェック】


MIDO(ミドー)
オーシャンスター デコンプレッションワールドタイマー スペシャルエディション

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1960年代に製造された名作ダイバーズの復刻モデル。曲面を備えたボックスサファイアクリスタル風防、文字盤のマルチカラー減圧テーブルなど当時の印象的なデザインコードを継承し、さらにGMT機構を搭載することで実用性を強化。ミドーが誇るCal.80を搭載することで最大80時間のパワーリザーブを実現しており、アンティークスタイルのデザインと最新のスペックが見事に両立している。

【画像記事:オーシャンスター デコンプレッション ワールドタイマーをもっと見る】


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M026.829.17.051.00(ブラック)
■SS(40.5mm径)。20気圧防水。自動巻き(キャリバー80 GMT)。19万3600円(工具不要で交換可能なミラネーゼブレスレット付属)

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M026.829.17.041.00(ブルー)
■SS(40.5mm径)。20気圧防水。自動巻き(キャリバー80 GMT)。19万3600円(工具不要で交換可能なミラネーゼブレスレット付属)


質感と堅牢性を高めつつ名作ダイバーの雰囲気を再現

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風防には気密性の高いボックス形のサファイアクリスタルを採用。当時のプレキシガラス風の形状でレトロ感を高めている。実用時計はヘアラインが定番だが、当時のモデルに倣ってあえて鏡面に仕上げているのもポイント。

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文字盤外周にアプライド仕様の夜光インデックスを配置。回転ベゼルはブルーのアルミニウム製で、世界の主要都市名を表示。このベゼルとGMT針を組み合わせることによって、セカンドタイムゾーンを表示できる。

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ヒトデのシンボルとシリアルナンバーの刻印が施された裏ブタ。機密性に優れたスクリューバックの裏ブタ、ネジ込み式リュズにより、200m防水が確保されているため、デイリーユースでも安心して着けられる。


【問い合わせ先】
スウォッチ グループ ジャパン ミドー事業本部
TEL.03-6254-7190

公式サイト
www.midowatches.com


文◎船平卓馬(編集部)

 

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