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ヴァルジュー7768とフォンテンメロン138の詳細

今回搭載する手巻きムーヴメントは、バルジュー社もフォンテンメロン社も1980年代のスイスにおけるムーヴメントメーカーの再編によって、現在のスウォッチグループのムーヴメントメーカー、ETA社に吸収されてしまったため現存していないが、アンティークの世界ではよく知られるスイスの歴史ある名門ムーヴメントメーカーである。

【スイス・ヴァルジュー製 Cal.7768】


そのひとつバルジュー社は時計好きなら誰もが知る1901年創業のクロノグラフムーヴメントの名門である。手巻きのクロノグラフムーヴメントCal.72は1960年代のロレックスのデイトナに採用されたことは有名な話だ。7700系の自動巻きCal.7750は、ETA社の基幹クロノグラフムーヴメントとして存続し、様々なブランドの時計に採用されるほどとても優秀なムーヴメントとして現在でも様々なクロノグラフウオッチに採用されている。7768は手巻き式でクロノグラフ機構に加えてムーンフェイズ機能も搭載した毎時2万8800振動のハイビートな多機能機である。

【スイス・フォンテンメロン製 Cal.138】


一方のフォンテンメロン社は、1793年創業と古く、1900年代初頭には年産1000万個、従業員数約1000人を抱える大手で、ムーヴメント専業メーカーとしてはかつて2番目の生産量を誇っていた。小振りな手巻きムーヴメントを得意とし、1940年代にはロレックスの手巻きモデルにも採用されていたほどで、その信頼性は高かったメーカーである。Cal.138はその代表的なキャリバー。とても小振りでしっかりとした作りが特徴だ。

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