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【スウェーデン史上で最多の資金調達を実現!?】気鋭の時計ブランド、Tusenö(トゥセノー)に注目

Tusenö(トゥセノー)はヨハン・ホルズナーとアレクサンダー・ベンツによって設立された、スウェーデン発の日本未上陸のマイクロウオッチブランド。 2015年、最初の時計であるメカクォーツでスタートを切り、当時、スウェーデンのクラウドファンディング史上で最も多くの資金調達した時計となった。 このクラウドファンディングを活用したキャンペーンの成功を土台にして、18年には初の自動巻き時計、ブラックウォーター・SSRS(スウェーデン海難救助協会)エディションを発表。 20年にはスウェーデン第2の都市、ヨーテボリ中心部にショールームをオープンした。


ショールームをオープンした20年、トゥセノーは機械式時計のみ製造を決断することとなる。時計のデザインとすべての作業はヨーテボリのオフィスで行われ、スイスで少量生産されている。ブランド名の“トゥセノー”はスウェーデン西海岸を描いた古い海図“kusten med de tusen öarna(千の島々のある海岸の意味)”に由来し、ブランドロゴは、古い海図と現代の海図の灯台のシンボルを組み合わせたもの。なお、創業当初に作成されたブランドロゴは最新モデル“シェルバック”から新しい星形のデザイン(浅瀬や危険な海域を航行する船舶を安全な航路に誘導するセクター灯台がモチーフ)に変更されているようだ。今回はトゥセノーのコレクションから二つのモデルを紹介する。

なお、今回紹介するトゥセノーのウィンドシーカーは、ヨハン・ホルズナーの好意により、スウェーデンから実機を取り寄せてレビューを実施することができた。動画も公開しているのでぜひチェックしていただきたい。


Tusenö(トゥセノー)
シェルバック

シェルバックは海の冒険にも普段使いにも幅広くマッチするダイバーズウォッチだ。ダイバーズ ウオッチのクラシックスタイルとトゥセノーの個性が融合したデザインが目を引く。スーパールミノバのベースプレートと、パンチングメタルを用いたトップレイヤーの2層構造文字盤は海図からインスピレーションを得たデザインになっており、ミニッツレールには灯台の単一文字、固定文字、点滅文字が用いられている。トゥシーノを象徴する円形の飾りを備えた時計針は、ホワイトカラーにシルバーのアウトラインが施されている。運針する時針のホールを通して6時位置にあるモデル名の文字列がクローズアップされる遊び心を感じるデザインにも注目した。ベゼルはセラミックをインサートした仕様で、風防にはサファイアクリスタルを採用。傷が付きにくい素材を採用して実用性が高められている。

ケースの直径は40mmで厚さ11.9mm。ステンレススチール製でムーヴメントはロンダの自動巻きムーブメント、Cal.R150を搭載。 防水機能は200m、ネジ込み式リューズを装備。 2023年9月現在、トゥセノーのウェブサイトでは完売しているが、2023年第4四半期の後半に再び予約注文が可能になる予定だ。 2色展開で販売価格は649米ドル(約9万6000円)。


Tusenö(トゥセノー)
ウィンドシーカー

モダンでミニマルな美しさを感じさせるウィンドシーカーは、クラシックなヨットとその冒険心をオマージュしたコレクションだ。文字盤は外周に5分刻みで分表示を刻印したヘアライン仕上げのインナーダイヤル、内側にシボ加工を施したアウターリング、中央に曲線的なラインを刻んだサンレイダイアルという構成。中央の文字盤の曲線ラインは古典的なヨットのチーク材のデッキからインスピレーションを得ている。 針は古典的な剣形のデザインをトゥセノーがモダンにアレンジしたもの。秒針は先端を鮮やかなイエローにペイントして視認性とデザイン性が強化されている。

ケースは直径39mm、厚さ10.5mmのステンレススチール製。ムーヴメントはセリタのCal.SW200-1、自動巻きムーヴメントを搭載。風防はサファイアクリスタル、ネジ込み式リューズを装備して100m防水が確保されている。 5色展開で販売価格は649米ドル(約9万6000円)。


》Tusenö(トゥセノー)
公式サイト
https://tuseno.com


文◎William Hunnicutt
時計ブランド、アクセサリーブランドの輸入代理店を務めるスフィアブランディング代表。インポーターとして独自のセレクトで、ハマる人にはハマるプロダクトを日本に展開するほか、音楽をテーマにしたアパレルブランド、STEREO8のプロデューサーも務める。家ではネコのゴハン担当でもある。

https://www.instagram.com/spherebranding/

 


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