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【フィンランドで創設された本格機械式時計】“ガルヴィン・ウォッチ”に注目

Galvin Watch(ガルヴィン・ウォッチ・カンパニー)は、フィンランドの時計デザイナー、スーザン・ガルヴィンによって2020年に設立された、独立系マイクロウオッチブランドだ。

オーストラリアのシドニーに拠点を置き、フィンランドの最北端の地域であるラップランドで育ったスーザンは、北欧のミニマルデザインと自然の美しさへの情熱を融合させた時計を生み出している。

2007年にフィンランド時計専門学校を卒業後、スーザンはイングランド北西部・マンチェスターでタグ・ホイヤーで時計師としてのスキルを磨いた。13年にオーストラリアの南東部・シドニーに移住。16年からオメガで働き始め、彼女はさまざまな機械式ムーヴメント整備ができる認定を受けた。スイスのビール/ビエンヌにあるオメガ本社を何度も訪れ、専門的トレーニングを受けている。

2020年、産休中のスーザンは、自身の時計ブランドを立ち上げるという生涯の夢を追い求めることを決意。女性が設立したマイクロウオッチブランドとして、パイオニアとなっており、彼女は同ブランドのすべての時計のデザイン、素材選択、アフターケアにおいて基本的な役割を担っている。

今回はガルバン・ウォッチ・カンパニーの2モデルを紹介する。



アルク
ガルバン・ウォッチ・カンパニーのデビュー・モデル、Alku(アルク)。フィンランド語で"始める"という意味をもち、クラウドファンディングキャンペーンの成功により発売が実現したモデルだ。ちなみに、このクラウドファンディング・キャンペーンで同ブランドは工房を開設、設備投資を行い、eコマース・ショップを設立することが叶った。

1940年代のヨーロッパのドレスウオッチにインスパイアされたモデルであり、ドーム形のボンベダイアルと北欧らしいミニマルなインデックス、そしてシンプルなリーフ型の針が魅力的になっている。

ステンレススチール製のケースはサイズが38.65mmで厚さ12.45mm。風防はサファイアクリスタルでミヨタ製自動巻きムーブメント、キャリバー9039を搭載。販売価格は9万1300円。



ロイム
二つ目に紹介するモデルは、フィンランド語で"炎"を意味する、Loimu(ロイム)。 スーザンの出身である、北フィンランドの伝統に敬意を表したもので、オーロラの色彩の記憶がコレクションのインスピレーションとなっている。文字盤のギョーシェ彫りデザインは美しく舞う光の波、その風景を想起させるものだ。

ステンレススチール製のケースはサイズが38mmで厚さ11.6mm。ミニマルな文字盤には12時、6時、9時位置に丸数字インデックス、3時位置にカレンダーが配されている。


スーパールミノバを塗布したサークルにブランドの頭文字"G"の文字にベゼル上部はブラッシュ仕上げ、ベゼル下部はポリッシュ仕上げになっている。風防はサファイアクリスタル製でねじ込み式リューズを装備。ムーヴメントはミヨタ製の自動巻きムーヴメント、キャリバー9015を搭載。 6色展開で販売価格はレザーストラップが629豪ドル、ステンレススチールブレスレットが699豪ドル。


》Galvin Watch(ガルヴィン・ウォッチ・カンパニー)
公式サイト
https://galvinwatchcompany.com.au/


文◎William Hunnicutt
時計ブランド、アクセサリーブランドの輸入代理店を務めるスフィアブランディング代表。インポーターとして独自のセレクトで、ハマる人にはハマるプロダクトを日本に展開するほか、音楽をテーマにしたアパレルブランド、STEREO8のプロデューサーも務める。家ではネコのゴハン担当でもある。

https://www.instagram.com/spherebranding/

 


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