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もしかして買い得なのか!GMTマスター II の新色ブラック×グレーの意外な実勢価格|菊地吉正の【ロレックス通信 No.228】

(右)ブラック×グレーの新色ベゼル(左)2018年に登場したブラック×ブラウンタイプ

今回取り上げるのは今年発表されたGMTマスター II の新色ベゼル、Ref.126713GRNRである。当初、発表された時点での公式写真を最初に見たときには、現在は廃番となっているブラック1色の単色ベゼルが復活したのかと勘違いするほど、かなり微妙なブラックとグレーとのツートンだと思ったのだが、現物を見てもセラミックで光沢感があるためよけいにその見る角度や光のあたりぐあいで色の差がわからなくなるほどやはり微妙なものだった。

これだったら黒の単色のほうが締まっていいと思うかもしれないし、いやいやグレー使いがシックでオシャレだと思う人もいるだろう、つまりそれだけ評価はハッキリと分かれそうな色味なのは確かだ。

そのためなのだろうか、現在GMTマスター II のロレゾール(ゴールドとステンレスのコンビモデルをロレックスはこう呼ぶ)モデルには、このイエローゴールド素材を使った126713GRNRと、もうひとつローズゴールド素材でベゼルがブラック×ブラウンとなる2018年登場の126711CHNRの2種類あって、後者のほうが現在の実勢価格は20万円弱ほど割高となっているのだ。

ちなみに新作ブラック×グレーの国内定価は215万3800円。一方のブラック×ブラウンは211万2000円と新作が高い。これが並行輸入の実勢価格になると新作の約310万円に対して約330万円と逆転するという状況だ。

なお、全体的にはブラック×ブラウンはロースゴールドに3連のスポーティなオイスターブレスレットのためブラウンとローズゴールドの色のトーンがマッチした落ち着いて見えるが、新作はイエローゴールドでしかも5連のジュビリーブレスレットということもあって派手さは強く感じられる。この点も多少影響しているのかもしれない。

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菊地 吉正 - KIKUCHI Yoshimasa

時計専門誌「パワーウオッチ」を筆頭に「ロービート」、「タイムギア」などの時計雑誌を次々に生み出す。現在、発行人兼総編集長として刊行数は年間20冊以上にのぼる。また、近年では、業界初の時計専門のクラウドファンディングサイト「WATCH Makers」を開設。さらには、アンティークウオッチのテイストを再現した自身の時計ブランド「OUTLINE(アウトライン)」のクリエイティブディレクターとしてオリジナル時計の企画・監修も手がける。
2019年から毎週日曜の朝「総編・菊地吉正のロレックス通信」をYahooニュースに連載中!

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