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ロレックスが価格改定を実施。並行実勢価格の20年間を振り返る!|菊地吉正の【ロレックス通信 No.214】

去る9月1日、ロレックスは今年の元旦に引き続き2回目となる価格改定を実施した。

正直なところ“値上げ”と言われても、その定価で事実上は購入することはできないわけだから、あまりピンとこない人のほうが多いのかもしれないが、ここでは、主要な人気10モデルについて改定前後の価格、そして現在の実勢価格を記事後半にまとめてみたのでご覧いただきたい。

感想としてはずいぶんと上がったなあという印象。約10%の値上がりとなっているようだ。おそらく全体的な上げ幅としては、これまでのなかでも大きいほうに入るのではないかと思う。

参考までに、筆者が刊行するパワーウオッチが創刊した翌年の2002年から昨年までの20年間に定価がどのように変わってきたのかを、サブマリーナーデイトを例に表にまとめてみた。並行輸入での実勢価格が定価を上回ったのは2014年からだということがわかる。

また、2002年に税抜き48万8000円だった定価は今回の改定で税抜き122万2000円。つまり21年間で約2.5倍になったということになる。異常なプレミアム価格ばかりに注目されがちだが、定価自体も驚くほど値上がりしているというわけだ。

もちろん、それに伴って時計自体のクオリティもケタ違いに上がっているうえに、為替自体も当時のスイスフランが80円。対して直近9月が164円と倍以上である。いまのクオリティレベルを考えれば、もしかすると逆に安いといえるのかもしれない。まあ、あくまでも定価で買えればの話ではあるが!

※2007年、13年、15年、19年〜22年は国内定価の改定、14年は消費税率が8%に、19年には10%に引き上げられたことに伴う価格変更。この後23年1月と9月にも定価改定が実施された

>>>次ページで「人気10モデルの国内新定価」「デイトナ、GMTマスター II 、エクスプローラーの20年間の定価&実勢価格の推移」も紹介

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