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【安っ! 2万8800振動の高性能機で4万円台】60年代の特殊ケースを使った潜水時計を再現|OUTLINEニュース no.132

古典的で落ち着いたデザインのため、ビジネスでもさりげなく着けて楽しめるアウトラインのコンプレダイバー1960

いよいよ3月、ということでこれから迎える春に向けたアウトラインのオススメモデルをひとつ紹介。古典的で落ち着いたデザインのため、ビジネスシーンでもさりげなく着けて楽しめるうえ、ほどよいスポーティさを兼ね備えたコンプレダイバー1960である。

コンプレダイバー1960は、1960年代に開発されたコンプレッサーケースと呼ばれる防水ケースを使って作られた潜水時計、通称コンプレッサーダイバーを再現したモデルである。

防水ケースの開発が難しかった当時、ロンジンやジャガー・ルクルトといった名だたるスイスの時計メーカーもこのコンプレッサーケースを採用していたほどで、このケースの存在がダイバーズウオッチ開発に拍車をかけたと言われるほどだった(歴史的な背景など詳しくはアウトライン公式サイトを参照)。

ブラックはミラーダイアル風の文字盤にケースはツヤのないサテン仕上げで落ち着いた雰囲気に仕上げている

最大の特徴は回転ベゼルが外ではなく風防ガラスの内側にある点だ。操作は2時位置にあるボタンを回して行う。ケースの構造自体がそうだったために、当時のジャガー・ルクルトやロンジンが製造したものも文字盤デザインこそ違うが、この回転ベゼルはすべて同じ仕様となっていた。

コンプレダイバー1960のラインナップはブラックとネイビー文字盤の2タイプ。ブラックはミラーダイアル風の文字盤にケースはツヤのないサテン仕上げで落ち着いた雰囲気に仕上げている。

一方のネイビーは、文字盤にサンレイ仕上げを施しているため光の加減で濃淡が生まれ表情が若干変わる。そしてケースはそんなメタリックな文字盤に合わせて鏡面のポリッシュ仕上げを施し、よりモダンな印象に仕上げた。

サンレイ仕上げを施した文字盤にケースは鏡面のポリッシュ仕上げを施し、よりモダンな印象に仕上げた

搭載するムーヴメントはシチズン傘下のムーヴメントメーカー、ミヨタの自動巻きムーヴメントCal.9015。同社の8000番台の廉価版と違い、毎時2万8800振動のハイビートで精度も非常に高く、ヨーロッパやアメリカなど海外でも信頼性の高い機械式ムーヴメントとして多くのマイクロブランドも採用するほどだ。

そして何といってもこのモデル一番の売りは、この毎時2万8800振動を誇る高性能な自動巻きムーヴメントを採用しつつ価格は4万9500円と税込で5万円を切るコストパフォーマンスの高さである。

時計の価格がどんどん値上がりしている昨今。この機械にしてこの価格はかなりお買い得だと思うのだが、いかがだろうか。

ケースの裏ブタはシースルー仕様のためテンプの動く様子を見て楽しむことができる

【SPEC】
・型番: Ref.YK18001-1(ブラック)、Ref.YK18001-2(ネイビー)
・素材:(ケース)316Lステンレススチール、(風防)K1ミネラルガラス、(ベルト)イタリア製ヴィンテージ調レザー(ほかにスタンダートなタイプも別に付属する)、裏材は汗に強い合成皮革ロリカ製
・サイズ:ケース径40mm、ケース厚12.7mm
・防水性:10気圧防水(日常生活用強化防水)
・駆動方式:自動巻き(日本製Cal.MIYOTA9015 /24石/毎時2万8800振動(日差-10秒+30秒)/最大巻き上げ時40時間パワーリザーブ/秒針停止機能付き)
・装備:逆回転防止機能付き回転インナーベゼル、デイト表示、シースルーバック
・価格:4万9500円(組み立て:日本)

【当サイトのオンラインSHOPで販売中】
Ref.YK18001-1(ブラック)
Ref.YK18001-2(ネイビー)

【公式WEBサイト】
https://outlinewatches.tokyo/collection/diver1960

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菊地 吉正 - KIKUCHI Yoshimasa

時計専門誌「パワーウオッチ」を筆頭に「ロービート」、「タイムギア」などの時計雑誌を次々に生み出す。現在、発行人兼総編集長として刊行数は年間20冊以上にのぼる。また、近年では、業界初の時計専門のクラウドファンディングサイト「WATCH Makers」を開設。さらには、アンティークウオッチのテイストを再現した自身の時計ブランド「OUTLINE(アウトライン)」のクリエイティブディレクターとしてオリジナル時計の企画・監修も手がける。
2019年から毎週日曜の朝「総編・菊地吉正のロレックス通信」をYahooニュースに連載中!

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