小スライド 編集部セレクション 連載記事 @kikuchiのいまどきの時計考

【36mmの小顔に絶妙なゴールド使い】50年代初期のオイパペ風でヴィンテージ感がハンパない!

36mm径の程よいサイズのため着けていても邪魔にならないうえに、古典的で落ち着いた雰囲気のためファッションも選ばず使用シーンは広い

3・6・9アラビア数字にくさび形インデックスを採用した人気モデル、アウトラインの“369スペシャル”。不思議なことに現在ブラックハニカム以上に人気となっているのが唯一の白文字盤、ハニカムホワイトだ。ということであらためてその魅力について紹介させていただく。

まず下の写真をご覧いただきたい。すべてのインデックスをアプライド(立体)化を施した新3369スペシャルは、ブラック文字盤はペンシル形針なのに対してハニカムホワイトはくさび形に合わせてアルファ形とするさらに時分針と同じ艶消しのゴールドカラーを新たに採用した。これによって前作以上に1950年代のアンティークウオッチの雰囲気が強まっている点が大きな特徴である。

すべてプリントだった3・6・9も含めたインデックスに対してアプライド(立体)化を施し、さらに時分針と同じ艶消しのゴールドカラーを新たに採用

1950年代当時において、ロレックスは巨大マーケットである北米市場での販売不振から、どちらかというと派手目なデザインを好むアメリカ人向けに白文字盤にゴールドをあしらったコンビモデルが作られたと言われている。

右が今回デザインのモチーフとなった1950年代製造のオイスターパーペチュアル。ハニカムホワイトの文字盤にゴールドのアプライドインデックスを備える。左のゼニスもゴールドのくさび形を採用する

そのため50年代当時のオイスターパーペチュアル(上の写真右)には微妙にデザインの違う様々なタイプが存在したようだ。何と初期のエクスプローラー I にもこのような白文字盤にゴールドインデックスをあしらったアメリカ仕様があったと言われるぐらいである。

さて、今回搭載しているのはシチズン傘下の外販用ムーヴメントメーカー、ミヨタ製自動巻きムーヴメントで、とても薄くて高精度なキャリバー9039である。また、見えない部分ではあるがセミバブルバック風に作っている裏ブタも実はけっこうこだわったポイントのひとつ。下の画像リンクページに掲載しているため、そちらもぜひチェックしてほしい。

【画像】“369スペシャル”のほかの写真をチェック!

【当サイトの公式オンラインSHOPでも販売中】
https://shop.powerwatch.jp/webshop/

【オンタイムとムーブの20店舗でも取扱中】
https://outlinewatches.tokyo/shoplist

【公式ウエブサイト】
https://outlinewatches.tokyo/collection/369special

ハニカムホワイト(左)のほかにハミカムブラックとミラーブラック(右)もラインナップする

【SPEC】
・型番:(左)Ref.YK20233-2WH-HC、(中)Ref.YK20233-1BK-HC、(右)Ref.YK20233-3BK
・素材:ステンレススチール(ネジ込み式リューズ)
・サイズ:ケース径36mm、ケース厚9.9mm(ドーム風防を含めると13.9mm)
・防水性:5気圧防水
・駆動方式:自動巻き(日本製Cal.Miyota 9039 /24石/毎時2万8800振動(日差-10秒+30秒)/最大巻き上げ時42時間パワーリザーブ/秒針停止機能付き)
・希望小売価格:各6万500円(組み立て:日本)
・保証期間:1年間

 

菊地 吉正 - KIKUCHI Yoshimasa

時計専門誌「パワーウオッチ」を筆頭に「ロービート」、「タイムギア」などの時計雑誌を次々に生み出す。現在、発行人兼総編集長として刊行数は年間20冊以上にのぼる。また、近年では、業界初の時計専門のクラウドファンディングサイト「WATCH Makers」を開設。さらには、アンティークウオッチのテイストを再現した自身の時計ブランド「OUTLINE(アウトライン)」のクリエイティブディレクターとしてオリジナル時計の企画・監修も手がける。
2019年から毎週日曜の朝「総編・菊地吉正のロレックス通信」をYahooニュースに連載中!

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