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高騰率はデイトナ以上!?【ロレックス・エクスプローラーI】ミラーダイアル“Ref.1016”の現在値|性別の垣根を超える腕時計 No.059

先週の記事では、“トレンドレス”をキーワードにデイトジャストやスピードマスター、カラトラバといった歴史的モデルの普遍性を取り上げたが、今週からは複数回にわたり、超定番モデルの人気世代それぞれについての特徴と相場動向を深掘りしていく。初回はロレックス・エクスプローラー Iの第3世代“Ref.1016”についてだ。

【画像全6枚】エクIの歴代モデル、Ref.1016の歴代相場ほか


高騰化が激しいロレックスのスポーツモデルだが、なかでも特筆すべき相場上昇率の“エクスプローラー I”。コレクターズアイテムとして珍重されている第2世代まではさておき、名機1500系搭載の第3世代“Ref.1016”については10年ほど前まで100万円以下でも購入が狙えた。しかし2026年現在は少なくとも300万円ほどの予算が必要で、もはやスポーツ系のエントリーモデルとは言えなくなってしまって久しい。

エクスプローラーI・第3世代の“Ref.1016”。文字盤がミラーかマットかで相場が大きく異なり、前者のレア個体のいまの相場は500万円超にのぼる

1960年頃から89年頃まで実に30年近くも製造され続けたロングセラーの第3世代だが、正確にはハック機能(秒針停止機能)の有無で前期型と後期型に大別される。

ハック機能付きの後期型のほうが実用面で勝るが、前期型の大きな魅力は文字盤バリエーションの豊かさ。前述したミラーダイアルのほか、サークルラインやアンダーバー入りなどのレアディテールを備えた個体もあり、それらは非常に高値で取引されている。ミラーダイアルに見られる経年変化で、ブラックがブラウン系に変色した通称ト“ロピカルダイアル”などは500万円を軽く超えるケースも珍しくない。

写真はRef.1016の前の第2世代“Ref.6610”。分目盛りが円を描くようにつながったミニッツサークルが1016の初期個体にも採用されており、ミラーダイアルと合わさった通称“MMダイアル”として珍重される

対してマット文字盤のみの後期型は高年式のため作りが良く、比較的コンディション良好な個体が多い。“R”もしくは“L”から始まるシリアルナンバーの個体は生産終了間近で製造数が少なく希少なため、ほかより相場が高いのが特徴だ。いずれもリダンなども多いモデルなため、慎重にオリジナリティーを見極めて購入したい。


海外に比べると日本での人気が顕著で、相場が右肩上がりのRef.1016。マットダイアルは300万円前後〜、ミラーダイアルはコンディション良好な個体で400万円台後半〜、レアディテール個体であればそれをはるかに凌駕する相場感だ。現状についてアンティーク時計専門店のケアーズ代表・青木氏はこう語る。

「エクスプローラー Iはスポーツ系のなかでも人気は高く、サブマリーナーやGMTマスターと比べると相場は安定した印象があります。以前は手頃だったマットダイアルも近年徐々に相場が上がってきており、それに伴ってミラーダイアルも高騰している現状でしたが最近は高止まりしているようにも感じます。ファットフォントやサークルなど特徴的なディティールが付くものに人気が集まっていますね」

著者profile◎市村 信太郎

音楽・教育業界を経て編集者に。時計、メイク、ファッションほかレディース・メンズの垣根を超えたジェンダーレスなスタイルを体現し、その魅力を伝えるべく奮闘中。Yahoo!ニュース連載「性別の垣根を超える腕時計」(毎週日曜)。インタビュー取材記事『Time Files』(不定期日曜)。

【「性別の垣根を超える腕時計」過去記事】

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