Marloe Watch Company(マーロウ・ウォッチ・カンパニー)は、オリバー・ゴフとゴードン・フレイザーの2人によって。2015年に設立された、日本未上陸独立系マイクロブランドだ。

ブランド名はテムズ川沿いにあるオリバーの故郷、マーロウに由来し、23年にスコットランド北東部のキンロスからイングランド中南部・オックスフォードシャーのソニング・コモンへ本社を移転している。
両創業者の経歴は多岐にわたり、オリバーはマーケティング分野で長年のキャリアを積んだ人物であり、ゴードンは工業デザイナーとして長年の経験をもつ。
彼らを結びつけたのは、時計への情熱と、高品質な素材を使用し、リーズナブルな価格で提供される、優れたデザインの機械式時計を作りたいという願いであった。
そしてマーロウ・ウオッチが誕生するきっかけは、時計に関するネガティブな出来事にあったようだ。
2015年、好奇心旺盛なオリバーは、当時愛用していたかなり高価なブランドの時計が電池切れになったため、自分で電池交換を試みたが、時計の裏ブタを開けてみたところ、残念な現実に直面してしまう。
裏ブタを外したケースは中空で、中にはプラスチック製のクォーツムーヴメントが収められていたのだ。その時計の姿に無情に感じたオリバーは、自分自身でもっと良いものを作れると確信する。

彼はパートナーを探し始め、すぐに工業デザイナーのゴードンに出会うことになる。二人は手の届く価格で、機械式心臓を備え、優れたデザインで美しく設計された時計を作成する計画を練り上げて、約1年後に最初の機械式マーローウォッチを販売。正式にマーロウ・ウォッチ・カンパニーが誕生することになる。
マーロウ・ウオッチの時計は最大でも1000個のバッチで生産され、各時計には固有のシリアル番号が与えられている。
すべて自社工場で組み立てられており、時計を一つひとつ手作業で品質チェックしているのもこだわりだ。今回は、マーロウ・ウォッチのコレクションから2つのモデルを紹介する。
【画像4点】310m防水ダイバーズなど2種、“マーロウ・ウォッチ”の時計を見比べる
Marloe Watch Company(マーロウ・ウォッチ・カンパニー)
エアロダイン・ナビゲーター
エアロダイン・ナビゲーターは、フィールドウォッチの遺産を引き継いだ3針モデルである。1930年代の時計に着想を得た視認性の高いデザインが特徴となっており、伝説の女性飛行士アメリア・イアハートのナビゲーターを務めたフレッド・ヌーナンと、彼の飛行へのアプローチに敬意を表している。
文字盤はクリーンな白を基調とし、ブラックとオレンジのアクセントが視認性の高さを際立たせている。
アール・デコ調の数字インデックスと、正統なフリーガー様式に則った12時位置のトライアングルが静かで思索的な趣を添えており、抑制の効いた機能性の高い文字盤デザインによって、ナビゲーションウオッチやフィールドウオッチの本質を定義している。
ケースはステンレススチール製で、サイズは直径38mm、厚さ9.8mm。旋盤加工による多段階ブラスト仕上げを施すことで、傷や汚れが目立ちにくくしており、往年のツールウオッチを彷彿とさせる仕上がりが魅力的だ。
反射防止コーティングを施したサファイアクリスタル風防を備え、100m防水を確保。ムーヴメントはミヨタのハイビート自動巻きキャリバー9015を搭載している。
文字盤・ストラップともに複数のカラーバリエーションが用意されており、2026年7月現在の販売価格は349.00ポンド(約7万1000円)である。
Marloe Watch Company(マーロウ・ウォッチ・カンパニー)
モラー310
次に紹介する、モラー310は、その名前が示すように310m防水を実現した堅牢なエクスペディション仕様のダイバーズウオッチだ。フェラデーケージによって保護され、飽和潜水に対応するヘリウムガスエスケープバルブを備えている。
デザインは、クラシックなマリン計器のポリッシュされたクロム面と堅牢な構造からインスピレーションを得ており、個性的なデザインと、プロフェッショナルな強度、機能性を兼ね備えているのが特徴だ。
ケースはステンレススチール製で、サイズは直径42mm、厚さ12mm。反射防止コーティング(AR)を施したサファイアクリスタル風防、セラミックインサートの逆回転回転ベゼル、ネジ込み式リューズ、そしてムーヴメントを磁気の影響から守る軟鉄製のインナーケースを装備し、プロ仕様のダイバーズウオッチとして、申し分ない310m防水を備える。
ムーヴメントはミヨタのハイビート自動巻きキャリバー、9039を搭載。文字盤やベルトの組み合わせで複数のカラーバリエーションが用意されており、2026年7月現在の販売価格は499.00ポンド(約10万2000円)である。
【画像4点】着用カットでサイズ感を確認、“マーロウ・ウォッチ”を別アングルで見る
》Marloe Watch Company(マーロウ・ウォッチ・カンパニー)
公式サイト
https://www.marloewatchcompany.com/
文◎William Hunnicutt
時計ブランド、アクセサリーブランドの輸入代理店を務めるスフィアブランディング代表。インポーターとして独自のセレクトで、ハマる人にはハマるプロダクトを日本に展開するほか、音楽をテーマにしたアパレルブランド、STEREO8のプロデューサーも務める。家ではネコのゴハン担当でもある。
https://www.instagram.com/spherebranding/
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