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【入荷後すぐ売り切れ!】ロレックスと同じ操作機能で8万円の日本製GMT時計がヨーロッパで高く評価されるワケ|no.256

最新作のブルーベゼル

やっと今月11日より再販売を開始したGMT-1960の青赤ペプシベゼル。今回から新色ブルーベゼル(写真)も加わったこともあっておかげさまで販売も好調だ。ただ一番にこの再販を待ち望んでいたのは、もしかすると日本よりもヨーロッパなのかもしれない。

なぜかというと、現在アウトラインのコレクションを実はドイツのショップでもEU圏向けに販売しており、ヨーロッパでの一番人気は圧倒的にこのGMT-1960だからだ。しかも、入荷するとすぐ売り切れてしまうほど人気が高い。

現地からは、1960年代らしいヴィンテージ感と落ち着いた雰囲気がヨーロッパのユーザーに受け入れられていると聞いているのだが、それに加えてその地域ならではの特性も背景にあるような気がする。

それは時差だ。日本のように島国だと日々生活していくうえで時差はまったく関係ないためGMT機能に対する日本人の意識はそもそも低い。それがヨーロッパだと陸続きということもあって時差も身近に存在する。腕時計の付加機能としてGMTの存在自体が受け入れやすい環境にあるというのも大きい。

今回ようやく再販売が開始された青赤ツートンの通称ペプシベゼル

そこで今回は、GMT-1960に装備されているGMT機能のどこがすごいのか、あらためて取り上げたいと思う。

見出しにもあるように搭載するシチズン傘下のムーヴメントメーカー、ミヨタ製GMTキャリバー9075はGMT機構がロレックスの現在のGMTマスター II と同じ操作方法で時差のある第2時間帯を設定できるという優れた機械だ。

これは時針単独可動型(通称トラベルGMT)と言われるもので、その設定方法は至って簡単。渡航先(ローカルタイム)に着いたらリューズを1段引いて時針(短針)だけを移動させ現地時刻に設定するというもの。その際GMT針(先端に矢印の付いた赤い針)には影響しないためGMT針はそのまま出国先の時刻(ホームタイム)、時針は現地時刻として二つの時間帯を同時にひとつの時計で確認することができる。つまりこれがロレックスと同じで海外渡航の際は使い勝手がいいというわけだ。

ヴィンテージ感が魅力のブラックベゼル

実のところGMTキャリバー9075のように、外販されている日本製の汎用機械式ムーヴメントでロレックスと同じ操作機能を備えたものはほかに無い。唯一、セイコー/TMI製にもGMTキャリバーNH34があるが、これは時針ではなくGMT針設定タイプ。

そのため時針はそのままホームタイムのままで、GMT針で海外のローカルタイムを表示する。日本に滞在して使うのに適していることから通称オフィスGMTと呼ばれている。つまり同じGMTでも実際の活用方法はまったくの別物だ。

しかも価格面も大きい。ヨーロッパで販売されている時針単独可動型のGMT時計は、同じミヨタ製キャリバー9075を使ったマイクロブランドでさえ日本円で軽く15万円以上したりする。スイスブランド中心のヨーロッパにおいて、しかも超円安のいまは価格面においてもかなり魅力的なのはいうまでもない。

【画像】細部の写真をチェック(11枚)

【アウトライン GMT-1960】
左から(ブルー)Ref.YK20264-1BBBK、(ブラック)Ref.YK20244-3BKBK、(ペプシ)Ref.YK20244-1PEBK。SS(37mm径)。5気圧防水。自動巻き(Miyota Cal.9075)。各8万8000円

購入はWatch LIFE NEWS公式オンライン
https://shop.powerwatch.jp/webshop/

菊地 吉正 - KIKUCHI Yoshimasa

時計専門誌「パワーウオッチ」を筆頭に「ロービート」、「タイムギア」などの時計雑誌を次々に生み出す。現在、発行人兼総編集長として刊行数は年間20冊以上にのぼる。また、近年では、業界初の時計専門のクラウドファンディングサイト「WATCH Makers」を開設。さらには、アンティークウオッチのテイストを再現した自身の時計ブランド「OUTLINE(アウトライン)」のクリエイティブディレクターとしてオリジナル時計の企画・監修も手がける。
2019年から毎週日曜の朝「総編・菊地吉正のロレックス通信」をYahooニュースに連載中!

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