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【数万円で買える国産ヴィンテージ】大胆にもマルタ十字のようなモチーフのセイコークラウン。50年代変わり文字盤はファッション性も良き!

セイコーのクラウンとは諏訪精工舎によって1959年から製造が開始された手巻きの本中3針モデルである。

セイコーは56年に海外製品の模倣ではなくセイコー独自の設計で念願だったムーヴメントを開発した。そしてそれを搭載したのが「マーベル」である。このクラウンにはそのマーベルのムーヴメントをベースにその径を26.7mmに拡大。加えてスムーステンプやダイアフレックスと呼ばれる保油機構、そしてインボリュート型歯車の採用と、新技術を数多く取り入れて精度と安定性をさらに向上させた進化系ムーヴメントが搭載されている。

そして、このクラウンがベースとなって後にはクラウンスペシャル、グランドセイコーへとさらに高精度、高品質化されたコレクションへと進化していく。つまりその基本形を作ったモデルということもできるだろう。

ここに取り上げたクラウンは、その文字盤をよ〜くをご覧いただきたい。文字盤中央には何とうっすらマルタ十字のようなモチーフが描かれている。鋭く尖った長めのクサビ型インデックスが採用されている点もセイコーにしては珍しい。しかもそのインデックスの先端から中心に向かっていくような形でマルタ十字のようなモチーフが描かれている。50年代らしいユニークな変わり文字盤のひとつで、まさに好きな人には刺さるデザインなのではないか。

ケースサイズも34mm径と小ぶりでクラシック。人とは違うスタイルにこだわりのある人にこそ、自分好みのベルトにアレンジして、さりげなく着けてファッションとして楽しんでみてもらいたい、そんなモデルである。なお57年前のモデルでも機械的には問題がないが着用の際は汗や水にはご注意を。

【画像】セイコークラウンの写真をさらにチェック!(6枚)

[セイコー クラウン]
Ref.J14032。SS(34mm径)。手巻き。1959年製。9万9000円
協力◎JAPAN VINTAGE WATCH SHOP
https://lowbeat.jp/jvw-shop/year/1950/lb-260027/

菊地 吉正 - KIKUCHI Yoshimasa

時計専門誌「パワーウオッチ」を筆頭に「ロービート」、「タイムギア」などの時計雑誌を次々に生み出す。現在、発行人兼総編集長として刊行数は年間20冊以上にのぼる。また、近年では、業界初の時計専門のクラウドファンディングサイト「WATCH Makers」を開設。さらには、アンティークウオッチのテイストを再現した自身の時計ブランド「OUTLINE(アウトライン)」のクリエイティブディレクターとしてオリジナル時計の企画・監修も手がける。
2019年から毎週日曜の朝「総編・菊地吉正のロレックス通信」をYahooニュースに連載中!

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