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そのなかから編集部が注目するモデルの情報をお届けしよう。
1948年に誕生し、ミリタリーウオッチの開発で得た防水技術を落とし込んだとされるオメガのシーマスター。その防水性能に由来する実用性の高さから市場で人気を博し、現在に至るまでオメガのアイコンモデルとして継承されている人気シリーズだ。
現在の人気もさることながら、かつてのシーマスターも、防水性能や自動巻き、デイト表示、そして精度の高さから、昭和のビジネスマンから多くの支持を集めていたようだ。その根拠を示すかのように、日本国内のヴィンテージ市場でも球数が多い印象を受けるシリーズである。
今回はそんな歴史をもつシーマスターのなかから、個性的なデザインを取り入れたモデルを2本紹介する。
オメガ
シーマスター デビル
1本目はブレゲ数字のインデックスと薄型のケースが特徴的なシーマスター デビルだ。今となってはデビルとシーマスターは異なるシリーズとして分類されているデビルだが、本個体は67年にシーマスターから独立し、薄型のドレスウオッチ専用のラインとして再編されるまでの過渡期にあたる期間に製造されたものであると思われる。

【写真の時計】オメガ シーマスター デビル。Ref.165.008。SS(34mm径)。自動巻き(Cal.711)。1968年製。21万8000円。取り扱い店/WatchTender銀座
【画像:各モデルの文字盤のディテールやケースの構造を見る(全12枚)】
文字盤から“Seamaster”の表記はなくなっているものの、裏ブタにはしっかりとシーマスターを象徴するシーホースがあしらわれている。同年代のシーマスターと比較すると、細いベゼルと非常に薄いケースが特徴となっており、ラグも細く華奢な印象を与えるが、スクリューバック式の裏ブタを採用し、シーマスターの名に恥じぬ防水性を確保している。
ムーヴメントには、コンステレーション クロノメーターにも採用されていたものと同系統のCal.711が搭載。オメガの最高傑作と名高いCal.560系を、さらに薄型化した設計が特徴的で、パーツ配置からは後のCal.1000系に通ずる設計が見て取れる。錆防止のためにカッパーメッキが施された美しいムーヴメントは、オメガならではの仕上がりだ。
オメガ
シーマスター コスミック
2本目は1970年代に製造されたシーマスター コスミックだ。ベゼルレスの卵形ケースがアイコニックな、スペースエイジデザインの影響を感じさせる1本だ。コスミックシリーズの最大の特徴として、裏ブタのないワンピースケースを採用している点が挙げられる。本個体も継ぎ目のないフラットな裏面が採用されており、ソリッドな質感が魅力的だ。

【写真の時計】オメガ シーマスター コスミック。SS(35mm径)。自動巻き。1970年代製。20万9000円。取り扱い店/時計の玄人
ブレスレットに関しても、サイド部分が無垢のコマで構成されたオメガ純正品が装着されており、統一感のある見た目が特徴的だ。
また、防水性に優れているとされるワンピースケースだが、経年によってリューズのパッキンやプラ風防が劣化し、防水性能を確保できていない場合もある。そのため、技術力のある時計店、もしくは修理業者にて適切な整備を行い、極力水気を避けて使用することを推奨したい。
従来のシーマスターとは一線を画した、個性的なデザインが魅力的なシリーズだ。
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文◎LowBEAT編集部/画像◎WatchTender銀座・時計の玄人

