小径化トレンドが続く時計業界において、性別問わず楽しめる“黄金サイズ”とも呼べるのが「36mm径」ではないだろうか。手首にすっきりと納まるサイズ感でありながら、程よく存在感を主張してくれる36mmは、パートナーと同サイズのペアウオッチやシェアウオッチとしても大きな人気を獲得している。
今回は、そんなジェンダーレスな魅力が詰まった36mm径の注目作を、「カジュアル帯(7万円台まで)」と「ミドルレンジ(20〜80万円台)」両方からピックアップ。それぞれのモデルの特徴や魅力を紹介していく。

(上)モノグリース「レスタ」(¥46,200)/(左下)アウトライン「ミリタリーType1950」(¥39,600)/(右下)ツェッペリン「100周年記念シリーズ 36mm ムーンフェイズ」(¥73,700)
まずは手頃な価格帯から、個性が際立つ三つのモデルをピックアップ。3〜7万円台という手に取りやすい価格帯でありながら、スペック面やディテールへのこだわりが光る実力派揃いだ。
●モノグリース「レスタ」(写真上)
大阪発の国産ブランドのモノグリースは、5万円アンダーという価格ながら信頼性の高いミヨタ製機械式ムーヴメントを搭載。ロリポップ型時針が個性的で、機械式時計の入門としても最適な質感の高さを誇る。
●アウトライン「ミリタリーType1950」(写真左下)
同じく国産ブランドのアウトラインから、ミリタリーテイストあふれる一作。セイコー/TMI製のスイープセコンドクォーツを搭載し、クォーツでありながら機械式のように秒針がなめらかに動く、時計好き心をくすぐる仕掛けが魅力だ。
●ツェッペリン「100周年記念シリーズ 36mm ムーンフェイズ」(写真右下)
ブランドのベストセラー「100周年記念シリーズ」の36mmモデル。スイスのロンダ社製クォーツを搭載し、ムーンフェイズやポインターデイト、曜日表示を備えるなど、クラシカルな美しさと充実した機能性を両立している。

(左上)ノモス グラスヒュッテ「クラブ キャンパス」(¥286,000)/(右上)IWC「パイロット・ウォッチ・オートマティック 36 “プティ・プランス”」(¥832,700)/(下)ベル&ロス「BR-05 ブルーダイヤモンドイーグル」(¥737,000)
続いて20〜80万円台までのミドルレンジ帯からも、注目の3モデルをセレクト。
●ノモス グラスヒュッテ「クラブ キャンパス」(写真左上)
ノモスの定番モデル“クラブ キャンパス”。小振りなサイズ感に加え、厚さわずか8.1mmという圧倒的な薄型設計が魅力。袖口への収まりの良さは随一だ。
●IWC「パイロット・ウォッチ・オートマティック 36 “プティ・プランス”」(写真右上)
近年、ダウンサイジングに積極的なIWC。名作パイロット・ウォッチのDNAを36mmに凝縮した本作は、120時間(約5日間)もの圧倒的なロングパワーリザーブも魅力だ。
●ベル&ロス「BR-05 ブルーダイヤモンドイーグル」(写真下)
煌びやかなアベンチュリン文字盤を、ブランド代名詞のスクエアケースで包み込んだ1本。36mmという数値以上の存在感とラグジュアリーさを手首にもたらしてくれる。
今回紹介したモデルの多くは、豊富なカラーバリエーションを展開しているのも嬉しいポイントだ。
かつては「メンズとしては小さく、レディースとしては少し大きい」とされていた36mmだが、クラシック回帰の流れが進む現代においては時代・性別を超えて愛される“究極のスタンダード”となりつつある。ますます盛り上がりを見せる小径時計、ジェンダーレスな36mmウオッチの動向に、今後も注目していきたい。
著者profile◎市村 信太郎
【「性別の垣根を超える腕時計」過去記事】
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