去る9月18日、新型アップルウォッチ「Apple Watch Series 12/Ultra 4」が発売された。今年の新型はとりわけ健康管理機能が大幅に強化されたようで、現代人の生活を完璧にサポートするスマートウオッチの最高峰としてアップルウォッチは君臨し続けている。
一方で、広義では同じ“腕時計”というジャンルながらも、それとは正反対の極致に位置するのが、ロレックスに代表される機械式アナログ腕時計である。
片や数万〜十数万円で手に入る“最新テクノロジーの塊”であるアップルウォッチ。片やモノによっては数百万円を出しても入手困難な“歴史的技術の結晶”であるロレックス。今回は価格も構造もまったく異なるこの両者を、いまの時代のライフスタイルに合わせて比較してみた(すでにさんざん擦られているトピックで今さら感があり、言わば“比較すること自体がナンセンス”でもあるのだが、そこはご了承いただきたい)。
●比較①:【機能性・タイパ】
「Apple Watchの圧倒的勝利!…でも考え方を変えると?」
心拍数測定や睡眠トラッキング、各種通知、電子マネー…etc.
生活の効率(タイパ)を上げる道具としては、アップルウォッチが100対0で圧勝だろう。ロレックスができることは基本的には「時間を知る」ことだけ。そして機械式時計という性質上、月に数秒〜数十秒の誤差が出るのはまぬがれない。
しかし、現代人は過剰なまでの便利さに疲れ果てているのも事実。通知が絶えず、手首がブルッと震えるたびに画面へと引きずり込まれるアップルウォッチに対し、ロレックスは“現代テクノロジーからの解放(静寂)”を与えてくれる。デジタルデトックスという観点や、便利さの裏にある“通知の呪縛”というコストをどう見るかで考え方は変わってくる。

革ベルトをはじめ、メタルブレスレットや個性派素材など様々なアレンジを楽しんでいるユーザーも多いアップルウォッチ。時計機能はもちろん、現代人のあらゆる生活をサポートしてくれる
●比較②:【所有感・寿命】
「数年で型落ちのApple Watchに対して、ロレックスは…」
最新機器を扱える所有感や満足感は味わえるが、どれだけ大切に使おうと数年でバッテリーが劣化し、OSのサポートが切れ、新型の登場で過去の製品になってしまうアップルウォッチ。最新機器は常に“消費されるガジェットとしての宿命”からは逃れられない。
対してロレックスは機能としての真新しさはないものの、オーバーホールを重ねれば50年、100年と動き続ける。さらに時が経つほどにヴィンテージとしての味わい(経年変化)が増していくのも特徴だ。
“数年で使い捨てる消費”と“世代を超えて受け継がれる遺産”。そう考えれば、機械式時計の魅力のほうが優れているのではないだろうか。

オーバーホールを重ねれば動き続け、時が経つほどにヴィンテージとしての味わいが増していくロレックス。このあたりは機械式時計ならではの魅力だろう
