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菊地吉正の【ロレックス通信 No.308】|これは驚いた! エクスプローラー II の新聞広告と気になる実勢価格1年間の推移!

新聞の広告に使われていたものと同じ現行のエクスプローラー II

去る10月のことになるが、朝日新聞の朝刊を読んでいたところロレックスの全面広告が掲載されていた。表参道店の広告だったのだが、それが驚いたことに広告に使用されていたロレックスの時計は現行のエクスプローラー II だったのである。

一般の人からすると別にロレックスだってたまに広告を出すので驚くほどのことではないと思われるだろう。しかし長年ロレックスの記事を書きつつ、その動向を常にチェックしてきた筆者にとっては、協賛するスポーツイベントなどの告知ではなく時計だけが単体でドーンと真ん中に大きく訴求されていて、しかも人気のスポーツ系で定番のステンレススチールモデルを使ったそんな新聞広告新聞広告を目にするのはおそらく初めだからだ。

もちろんこれまで新聞全紙をチェックしてきたわけではないため「過去に無かった」と断定できることではないが…。しかも、ゴールドケースのスカイドゥエラーなど高額ものはたまに見かけるが、ステンレススチール素材の定番モデルというのはかなりレアケースだと思うのだがいかがだろうか…。

そして今年も残すところ4日となった。そこで主要モデルのこの1年間の値動きについてどのように推移したのかを調べてみたので下の画像リンクよりグラフをチェックしてもらいたい。

簡単に振り返ると、デイトジャストを除いては2月頃をピークに一転して下落が始まり5月頃を底にまた上昇と大きく変動した1年だったことが見て取れる。そして注目したいのは、最初のピークだった2月ごろの実勢価格を超えて上昇を続けているモデルも少なくないという点だ。しかも投機対象として異常な高騰になった2022年コロナ禍のときに迫る高値というのもかなり気になるところだろう。

日本におけるロレックス市場の来年は果たしてどうなるのやら、まったく予想すらつかないのが正直なところ。

【画像】主要11モデル、1年間の実勢価格の推移をチェック!

菊地 吉正 - KIKUCHI Yoshimasa

時計専門誌「パワーウオッチ」を筆頭に「ロービート」、「タイムギア」などの時計雑誌を次々に生み出す。現在、発行人兼総編集長として刊行数は年間20冊以上にのぼる。また、近年では、業界初の時計専門のクラウドファンディングサイト「WATCH Makers」を開設。さらには、アンティークウオッチのテイストを再現した自身の時計ブランド「OUTLINE(アウトライン)」のクリエイティブディレクターとしてオリジナル時計の企画・監修も手がける。
2019年から毎週日曜の朝「総編・菊地吉正のロレックス通信」をYahooニュースに連載中!

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