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【まるで石化したような雰囲気の文字盤!】実用性も抜群な1960年代のオメガを代表するコンステレーション

アンティーク時計専門サイト「LowBEAT Marketplace」には、日々、提携する時計ショップの最新入荷情報が更新されている。
そのなかから編集部が注目するモデルの情報をお届けしよう。


オメガ
コンステレーション

今回紹介するのは、1967年頃に製造された、オメガのコンステレーションだ。
エイジングの進んだブラックミラー文字盤や、“ドッグレッグ”と呼ばれる形状のラグを採用したケースなどが特徴的な個体である。

ケースやブレスレットには使用に伴う小キズこそ見られるものの、オリジナルのケースシェイプはしっかりと維持している。
文字盤のミニッツマーカーや文字部分に注目すると、印刷の盛り上がりがほとんど確認できないことから、“下地出し”という手法が用いられている可能性が高いと思われる。

下地出しとは、ゴールド系やシルバー系の下地の上に、文字部分をマスキングなどで残しつつ黒い塗料を塗り重ね、文字を浮き上がらせる製法であり、非常に手間とコストのかかる手法だ。

【写真の時計】オメガ コンステレーション。Ref.168.005。SS(34mm径)。自動巻き(Cal.564)。1967年製。38万5000円。取り扱い店/TOKIBANK

【画像:石化したような文字盤の細部やムーヴメントの状態を見る(全6枚)

そして本個体においては、ブラックミラーの質感を残しつつも、文字盤の12角部分や文字の周辺が経年変化によって石化したような質感へと変化している。エイジングについては好みの分かれるポイントではあるが、文字盤の一部が石化しているかのような独特の風合いは、工芸品の“侘び寂び”にも通ずる魅力を感じさせる。

これは、塗料が経年劣化によって収縮し下地との密着が弱まった場合や、黒い塗料が退色して下地が見えることによって生じるエイジングとされている。特に、黒い塗料が途切れる文字盤の縁や文字部分は、塗料の収縮によって剥離や退色が進みやすいといわれており、本個体はまさに手本のようなエイジングを見せているのだ。

また、下地出しならではの文字の質感やエイジングが確認できる点は、文字盤のリダン(書き換え)が行われていないことの裏付けともいえ、この個体のオリジナリティーを証明するポイントでもある。

ムーヴメントには、オメガの名作自動巻きムーヴメントとして名高い、クロノメーター仕様のCal.564を搭載。日付早送り機能を備え、当時のコンステレーションに広く採用された信頼性の高いムーヴメントだ。毎時1万9800振動のロービートながら、安定した精度を実現している。適切な整備を行えば、現在でも十分な性能を発揮してくれるはずだ。

安定感のある性能と高い耐久性を備えたこのムーヴメントは、アンティーク初心者から玄人まで、幅広い層におすすめできる。ただし、潤滑油が切れた状態で使用を続けると、自動巻きローターやその周辺機構が摩耗・破損する恐れがあるため、定期的なオーバーホールは心掛けたい。

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文◎LowBEAT編集部/画像◎TOKIBANK

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