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【アンティークロレックスの入門機と侮るなかれ】コンパクトな34mm径で文字盤の質感も魅力的な実用性抜群のオイスターデイト

アンティーク時計専門サイト「LowBEAT Marketplace」には、日々、提携する時計ショップの最新入荷情報が更新されている。
そのなかから編集部が注目するモデルの情報をお届けしよう。


ロレックス
オイスターデイト プレシジョン Ref.6694

今回取り上げるのは、1966年頃に製造されたロレックスのオイスターデイト、Ref.6694だ。
34mm径のコンパクトなオイスターケースにスムースベゼルを組み合わせた、シンプルかつ端正なデザインが魅力の個体である。手巻きムーヴメントを搭載する本モデルは、自動巻きのオイスターパーペチュアルと比べてケースが薄く、軽快な装着感を備えている点も特徴だ。

本個体のコンディションに目を向けると、ケース全体に研磨仕上げが施されているものの、オリジナルのケースシェイプはしっかりと維持されている。ポリッシュ仕上げのスムースベゼルには、打痕などに起因する鏡面の歪みが見られるものの、全体としては比較的良好な状態と言えるだろう。

また、本個体にはリベットブレスと呼ばれる、ステンレス板を巻いてリベットでつなぎ合わせたブレスレットが装着されている。これに関しては、各所に深い打痕やキズが見られ、かなり使用感の残るコンディションだ。

【写真の時計】ロレックス オイスターデイト プレシジョン。Ref.6694。SS(34mm径)。手巻き(Cal.1225)。1966年頃製。71万5000円。取り扱い店/サテンドール

【画像:文字盤の細部やケース、ブレスレットの状態を確認する(全6枚)

文字盤に関しては、アプライドインデックス周辺やロゴまわりに経年による腐食が確認できるものの、ブラックミラー特有の艶はしっかりと残されている。針などの夜光には劣化が見られるため、本格的な使用を検討する場合は、剥がれ落ちた夜光がムーヴメントへ悪影響を及ぼす前に、専門の修理業者で色味を合わせた夜光塗料、あるいは固着剤などを用いた補修を行うことも視野に入れておきたい。

オイスター プレシジョンは市場での流通量が比較的多く、相場も安定していることから、アンティークロレックスの入門機として紹介されることが多いモデルだ。

入門機と聞くと、質感に物足りなさを感じるのではないかと想像する人もいるかもしれない。しかし、ケースや文字盤、ムーヴメントに至るまで、同年代のロレックスと同様に徹底した品質で製造されており、アンティークウオッチとしての完成度と満足度は非常に高い。さらに、文字盤や針のバリエーションも豊富で、アンティークに精通した玄人にとっても、理想の一本を探す楽しみがある点は見逃せない。

その中でも本個体は、深みのある艶やかなブラックミラー文字盤と、立体的な造形を取り入れたアルファ針を組み合わせた、上質な仕上がりの一本だ。高品質な文字盤仕上げや針の造形など、1950〜60年代の時計に多く見られた繊細なディテールも魅力と言える。

ムーヴメントには、60年代に誕生したロレックスの名機、Cal.1200系の派生機であるCal.1225を搭載。耐久性を重視した厚みのある地板や輪列設計を踏襲しつつ、振動数は毎時2万1600振動へと高振動化され、耐震装置も近代的なキフショックへアップデートされている。

ネジ込み式リューズを採用しているため、日付け・時刻合わせや手巻き操作はやや手間に感じるかもしれない。しかしその一方で、水気や湿気による文字盤やムーヴメントへのダメージを抑えられる点には注目したい。ただし、アンティーク品である以上、水気や湿気を避けて使用することを推奨する。

1960年代の時点で、すでに実用腕時計として高い機能性とデザイン性を実現していたロレックスのオイスターデイト。アンティークロレックスの魅力を実用的に味わえる一本として、あらためて注目したいモデルだ。

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文◎LowBEAT編集部/画像◎サテンドール

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