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確かにスムースベゼルでは初。新旧エアキングを実機で比較してみた感想|ロレックス通信 No.168

 今年リニューアル登場を果たした新型エアキングのRef.126900。すでに様々なWEBサイトに掲載されているため、いまさらという感じはするが、先日、せっかく旧型の116900と一緒に実機で比較できたので、その感想について簡単に書かせていただく。

 まずは変更点についての雑感!

【文字盤について】

右が旧型のRef.116900、左が新型の126900

 基本デザインは変わっていないものの、細かい点で改良が加えられている。まず、インデックスのアラビア数字は、旧型が“5”から始まっていたが、新型は“05”と二桁に変更された。それについてロレックスの公式資料では「視認性を高めるため」としている。確かにデザイン的な統一がなされて良くなったのかもしれないが、個人的には逆にそれによってなじんでしまい判読性という点では旧型のほうがわかりやすく、そのままでも良かったようにも感じた。

 なお、視認性という点でいえば、夜光塗料が旧型は12時位置の逆三角マーカーと時分針だけだったが、新型からはインデックスの3・6・9にも塗布されたため、夜間の視認性は高まった。加えて夜光が入った秒針のドットもひと回り大きくなっていた。なお公式資料によると12時位置の逆三角マーカーは新しい発光素材を使用し、より長く光るようになっているらしい。

【ケース&ブレスレット】

新しく設けられたリューズガード

 個別に見るとわからないが、実機を並べるとここが一番に違いを感じる部分かもしれない。下に掲載した写真だとなかなか伝わりにくいが、旧型はケースからラグにかけてのフォルムが、厚みがあったこともあって丸みを帯びてコロッとした印象だった。それが新型ではケースが旧型よりも薄く(実測値で約13mmから約11mmに)なり、さらにサブマリーナーなどのスポーツ系のように直線的になったことでだいぶスポーティになった印象だ。

 また、以前は無かったリューズガードが設けられた点も大きい。それに伴いリューズガードが邪魔にならないよう操作性を高めるためだろう、若干だがリューズもちゃんと大きく厚くなっている。

 リューズガードといえば、他のWEBサイトの記述に“何の表示もない鏡面のスムースベゼルタイプのモデルに付くというのは新型エアキングが初”とあった。そこで筆者の刊行する「ゼロからわかるロレックス 改訂版4」(発売中)で、スポーツ系をあらためて見比べてみたところ、なるほど確かにエクスプローラー I やミルガウスにはリューズガードが存在しない。これまであまり考えたことはなかったが、ひょっとするといつの日か、リューズガードを備えたエクスプラーラー I なんて可能性もゼロではないのかもしれない。

 一方のブレスレットについては、公式資料にセンターリンクの幅も広がったことでバランスが良くなったと書かれている。確かにフラッシュフィットとラグのテーパー部分にしっかり納まり、見た目にもカチッとして安定感が増している。

【ムーヴメント】

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