小スライド 意外と知らない時計知識

【Q125】そもそも“スモールセコンド”って何? 普通の秒針と何が違うの?

A.時分針と同じセンター軸以外に配置された秒針のこと

 現代における一般的な時計の秒針の位置は時分針と同じ中心である。これをセンターセコンドと呼ぶ。
 対して“スモールセコンド”はその名のとおり小さい(=スモール)、秒(=セコンド)という意味でサブダイアルなど、時計の中心軸以外に配置された秒針のことを指す。

6時位置にスモールセコンドを配置したアンティークウオッチ。古典的な雰囲気が強い

 メリットとして時計の厚みを抑えることができるほか、時分針と針が重ならないため視認性に優れる点などが挙げられる。
 またあまり知られていないが、スモールセコンドはセンターセコンドよりも歴史が古く、腕時計では1930〜40年代当時の主流はスモールセコンドだった。

 

文◎松本由紀(編集部)

 

【関連リンク】
■Q10.アンティークウオッチとは、いつ頃の時計を指すのか?
■Q22.アンティークウオッチに採用されている、スネイルタキメーターとは何か?
■Q45.アンティークウオッチの一般的な日差(精度)はどれくらいか?【アンティークウオッチ編】
■【Q58】30分積算計の目盛りで3本だけが長いのはなぜ?<アンティークウオッチ編>
■【Q66】高級アンティーク時計でよく使われていた文字盤の種類を教えて<アンティークウオッチ編>

-小スライド, 意外と知らない時計知識