【実機レビュー】 キングセイコーの2代目を忠実復刻した限定モデルはサイズ感も絶妙だった!

丁寧に再現された大人のビジネス時計

 筆者も気になっていたモデルの実機が借りられたため、簡単にその感想を書きたいと思う。

 このモデルは、2020年も残すところ1カ月を切った12月8日になってセイコーから発表された新作である。セイコー創業140年を祝うアニバーサリーモデルとして、今年がちょうど60周年を迎える1961年誕生のキングセイコーが何と忠実復刻されたのである。

 今回ベースモデルとなったのは“KSK”と呼ばれ、65年に発売されたキングセイコーの2代目に当たる。防水性能やハック機構を備えるなど実用性がさらに高まったことで高い評価を得たモデルだ。

 今回、実機を実際に手にとってみて感じたことは、ロゴやインデックスなど細部にわたってオリジナルモデルのディテールがとても丁寧に再現されていることが実感できるほどよくできていた。

 しかもケースサイズは38.1mmと、オリジナルよりも1.4mmサイズアップしている。数値的にはほんのわずかかもしれないが、手首が細身の筆者にとっては、小さすぎず大きすぎない絶妙なサイズ感で、好感のもてる大きさだった。

 雰囲気といいサイズ感といい、長年楽しめるまさに大人の時計と言えるのではないか。

KSK復刻デザインモデルを着けてみました

 実際に着けて真っ先に思ったことは、手首になじむ絶妙なサイズ感ももちろんだが、ベゼルを薄くし、見切り部分を広くとっているため見た目にはサイズ以上に大きく感じられた。しかもとても見やすい。そのためある程度の年配の方でも重宝するに違いない。

【写真】KSK復刻デザインモデルの細部をさらにチェック!

キングセイコー 
セイコー創業140周年記念限定
KSK復刻デザインモデル
型番:SDKA001
ケース素材:ステンレススチール
ケースサイズ:38.1mm径/ 11.4mm厚
防水性能:5気圧防水
ムーヴメント:自動巻き(Cal.6L35 /毎時2
万8800振動/パワーリザーブ約45時間)
機能:時・分・秒表示、デイト表示
国内定価:38万5000円(限定3000本)
協力:セイコーウオッチお客様相談室、TEL.0120-061-012

菊地 吉正 – KIKUCHI Yoshimasa

時計専門誌「パワーウオッチ」を筆頭に「ロービート」、「タイムギア」などの時計雑誌を次々に生み出す。現在、発行人兼総編集長として刊行数は年間20冊以上にのぼる。また、近年では、業界初の時計専門のクラウドファンディングサイト「WATCH Makers」を開設。さらには、アンティークウオッチのテイストを再現した自身の時計ブランド「OUTLINE(アウトライン)」のクリエイティブディレクターとしてオリジナル時計の企画・監修も手がける。