レビュー記事 @kikuchiのいまどきの時計考

注目作をユーザー視点で本音レビュー!話題の新作インプレッション/モーリス・ラクロア

MAURICE LACROIX モーリス・ラクロア

自社ムーヴ搭載のスケルトン登場

 

自社製手巻きムーヴを
自動巻きにモデファイ

2018年から自動巻きムーヴメントを搭載するコレクションをスタートさせたアイコン。価格帯は20万円前後とコストパフォーマンスが高く、まさにエントリーモデルとして最適な1本と言えるだろう。そんなアイコンからスケルトンモデルが登場したと聞いて早速実機をお借りした。
まず、手にとって感じたのが“軽い”ということ。45㎜ケースとかなりの大振りでしかも爪がついた幅広のベゼルという見た目からして意外だった。それほどムーヴメントのプレートを肉抜きしているということなのだろう。
ちなみに、今回採用されている自動巻きムーヴメントは自社製の手巻きムーヴメントCal.ML134をベースに自動巻き仕様としてモディファイされたCal.ML234が搭載されている。つまり同社初の自社製自動巻きムーヴメントということになる。
定価は68万400円。レギュラーモデルに比べて約3倍だが。自社ムーヴメントでしかも手の込んだスケルトン仕様ということを考えれば決して高くはないような気がする。

アイコン オートマティック スケルトン

クォーツからスタートしたアイコン。2018年からはアイコン オートマティックとして待望の自動巻きモデルが登場。そして19年1月から販売をスタートさせたのがここで取り上げたアイコン オートマティックスケルトンである。最大の特徴は、このオープンワークもさることながら、通常モデルはエボーシュムーヴメントなのに対して、このスケルトンには自社製の自動巻きムーヴメントが初搭載されている点である。
■Ref.AI6028-SS001-030-1。SS(45㎜径)。10気圧防水。自動巻き(Cal.ML234)。68万400円

|着けてみました|

本文でも書いたがチタン製かと思ったくらいに軽く感じた。加えて45mmとかなりの大型だが、ラグがない構造のため装着感は決して悪くはない

Detail Check

◎GOOD  工具なしで簡単交換!

左右の突起部分をつまむことで簡単に着脱が可能な構造となっているため、ブレスレットにも工具なしで簡単に交換できるのもポイント

◎GOOD  メリハリが効いている

ベゼルの爪とエッジ、そしてケースのエッジ部分にポリッシュ仕上げが施され、ヘアライン仕上げとのメリハリをうまく引き出している

△ NO GOOD  スモセコの目盛りにもう少し工夫がほしかった

大胆に肉抜きされているため香箱内のゼンマイやガンギ車などの動きまで見られるのは楽しい。ただあくまで個人的な意見だが、せっかくならスモセコの目盛りやインデックスなど、オープンワークらしさにこだわってほしかった

 

 

レビュー◎菊地吉正/写真◎笠井 修

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モーリス・ラクロア(DKSH ジャパン)
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