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【10〜20万円台】第5回・編集部が注目した6機種を実機レビュー「ミドー (MIDO)マルチフォート パトリモニー」

税抜き9万円台と驚きのエントリー機

マルチフォート パトリモニー。Ref.M040.407.16.040.00。SS(40mm径・ケース厚11.95mm)。5気圧防水。自動巻き( Cal.80、ETA C07.621ベース/毎時2万1600振動/80時間パワーリザーブ)。10万6700円

 今回のテーマで、筆者が1番に実機を見たかったのが実はこのモデルなのである。税込みで10万円そこそこの価格は今回取り上げた6機種のなかではダントツに低く、その価格といい、落ち着いたデザインといい、80時間パワーリザーブの実用性といい、まさにエントリーモデルとしての魅力的要素が揃っていたからである。

 そして、実機を実際に見させてもらったが、まさにイメージどおり。文字盤に採用されたサンレイ仕上げのブルーも強すぎず、外周のパルスメーターや古典的なアラビア数字とうまく調和している。また、ベゼルから風防にかけての丸みを帯びたラインも絶妙で、クラシカルな印象をより強め、大人っぽい雰囲気に感じた。

 そして極め付けはやっぱり80時間パワーリザーブだろうか。ある意味、この価格でこの性能は正直言ってスウォッチグループゆえの賜物。トルクが落ちることなく3日間はまるまる動いてくれるのに十分なほどのロングパワーリザーブは、機械式時計ユーザーにとっては、そのメリットを1番に実感できるに違いない。

【主張しすぎず程よい色合い】見る角度で濃淡が生まれるうえにインデックスやパルスメーターなど古典的な作りとも調和し、落ち着いた雰囲気に仕上がっている

【80時間の超ロングパワーリザーブ】ETA社の2836-2ベースに改良を加え、着用しなくても3日と8時間は動き続けるという超ロングパワーリザーブを備えた高性能機

【ボックス型風防が古典的】風防はボックス型だが、ベゼルの傾斜に沿って立ち上がっているためドーム形のようにも見えてアンティークの雰囲気が楽しめる

【実際に着けてみました】ベルトがヴィンテージ調のコニャックカラーのため若干カジュアルな印象だが、これを黒っぽいクロコ型押しにすればスーツスタイルにもシックに決まるだろう

レビュー記事◎菊地吉正(編集部)/写真◎笠井修/問い合わせ先、ミドー/スウォッチ グループ ジャパン TEL.03-6254-7190

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