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【WLN女子部発】本格思考の女性に勧めたい! モンブラン“スターレガシー”の魅力とは

 女性編集者がレディースウオッチの新作を実際に見て、感想を交えて紹介する本企画。今回はMONTBLANC(モンブラン)の基幹コレクション、スターレガシーから、昨日2020年3月23日(月)に発表されたばかりの新作“スターレガシー スモールセコンド”を紹介する。

【モデル紹介】

 モンブランといえば、万年筆やボールペンなどの筆記用具を思い浮かべる人が多いかもしれない。しかし実は1997年に行われた世界的時計の展示会、SIHH(国際高級時計展ジュネーブサロン)への参加を皮切りに、2006年には1898年創業の名門時計メーカー“ミネルバ”を傘下に収めるなど、時計製造にかなり注力しているブランドなのだ。

 ミネルバを傘下に収めた約10年後の2018年、モンブランは、ミネルバの創業160周年を記念して既存コレクションの再編を行った。
 軍用時計と山岳探検のために製作した時計を元にした“モンブラン 1858 コレクション”や1916年にミネルバが発表した1/100秒を計測するクロノグラフの機構を受け継ぐ“タイムウォーカー コレクション”と、ミネルバが過去に発表した作品に着想を得て計三つの時計コレクションを新たにした。
 そして今回紹介する“スターレガシー”コレクションも、この時再編されたコレクションの内のひとつである。

 “スターレガシー”はモンブランが最初に発表した時計コレクションだ。そんな思い入れのあるコレクションを再編するにあたって参考としたのは、19世紀後期から20世紀初頭にかけて作られたミネルバの懐中時計だった。
 スモールセコンドの意匠や玉ねぎ型リューズなど、懐中時計に用いられていたクラシックで洗練されたデザインが、スターレガシーに採用された。

〈スターレガシーがインスピレーションを得た1927年のゴールド・ハンター・キャリバー 19〉

 そんなスターレガシーのレディースラインから2020年3月、シリーズ初となるローマンインデックスを採用した新作が発表された。

 まるで陶磁器のような質感のシルバーホワイト文字盤が美しい本モデル。これまで同様ギョーシェ加工や、列車のレイルのようなレイルウェイミニッツトラックなど、時計の伝統的なデザインを採用している。そして今回ローマンインデックスを用いたことで、よりクラシックな雰囲気が引き立てられた。

 また時針にはドレスウオッチで多く使用されるリーフ針、分針にはすらりとした形状のバトン針を採用。デザインをより美しく演出している。

 文字盤に施されたのは伝統的な意匠だけではない。本モデルをよく見るとインデックスの外周部の文字盤に、細かな凹凸を付けた装飾を採用。クラシックなデザインのなかに、さりげなくモダンなアレンジが加えられているのがわかる。このように伝統的なデザインとモダンな意匠が合わさって、洗練された雰囲気に仕上げられているのだ。

 また6時位置のスモールセコンドにセッティングされた、ダイヤモンドにも注目だ。28個ものダイヤモンドがぎっしりと連なっており、遠目からみるとまるでひと続きになった輪のよう。ダイヤモンド一粒ひと粒が光の当たり具合でキラキラと輝く、美しいデザインの本作。ちょっとしたお呼ばれの際にも着用できる、ラグジュアリーな仕様だ。

【装着感は?】

 ケース径は32mmと、レディース時計にしては若干大振り。

 一般的にはラグの間に設置されたバネ棒からブレスが動くモデルが多いが、本モデルはブレスがよりケースに近いところから稼動できるようになっているので、手首の形に合わせてフィット。時計と手首との密着度はかなり高く感じた。
 そのため着用した時にケースが重みで左右にブレることもなく、しっくりと手首になじんでくれた。

【推しのポイント】

 実はこのモデル、先日モンブランのブティックで行われた展示会で、筆者がひと目見て気に入ったもの。実機を見た時に“欲しい”と思ったいくつかのポイントを挙げていこう。

ギョーシェ模様で“ホワイトスター”を表現

 ギョーシェ模様で“ホワイトスター”を表現 6時位置のスモールセコンドに注目してほしい。スモールセコンド内に施されたギョーシェ加工は、なんと同心円状にブランドのアイコン“ホワイトスター”にかたどられている。モンブランのアイコンを、時計の装飾技術で表現している可愛らしい意匠だ。

万年筆にも使われる! ブラックロジウムのローマ数字

 インデックスに用いられたカラーは、ホワイトの文字盤とよく調和する“ブラックロジウム”。ロジウムの、ブラックとグレーの中間色ともいえる温かみのある色合いにとても心引かれた。

 実はロジウムは高い硬度と耐摩耗性をもっており、モンブランの万年筆のペン先にも用いられている素材だ。こうしたディテールに、モンブランならではの発想が生かされているのが面白い。

 一見シンプルなデザインだが、さりげなくモンブランのモチーフなどの特徴的なディテールが取り入れられている本作。
 ホワイトスターのアイコンが可愛いので、オフタイムのファッションにも合うが、このモデルがより魅力的に見えるのはビジネスシーン。スーツスタイルに合わせれば、腕元をスタイリッシュに演出してくれること請け合いだ。モンブランの筆記用具と合わせて使いこなせるのも、モンブランの時計ならではの楽しみといえる。

 洗練されたデザインと時計の本格的な機構や設計の両方を兼ね備えたスターレガシー。初めて本格的な時計が欲しいと考えている女性にとって、価格的にもかなりオススメ。オン・オフ問わず、日常を美しく彩ってくれそうな素敵な時計だ。

SS(32mm径)。30m防水。自動巻き(Cal.MB24.08)。39万500円
※6月発売予定

〈ブレスだけでなくレザーベルトも用意。レザーバッグも手がけるモンブランとだけあって、使用されているベルトは自社製のもの〉※レザーベルト35万2000円

文◎佐波優紀(編集部)

【問い合わせ先】

モンブラン 公式サイト
www.montblanc.com

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