【ロレックス】通信 No.057|オイスター パーペチュアル[最終回]|2020年新作登場で34と36mmに唯一存在したデザインが生産終了!

生産終了が決まったオイスター パーペチュアル36のエクスプローラー I と同じデザインのRef.116000

 去る9月1日にようやく発表されたロレックスの2020年新作モデル。みなさんはどのように感じただろうか。大方の予想どおりサブマリーナーがモデルチェンジとなったが、SNS上では、「やっぱり」という思いと、新旧見分けがつかないほどの変化のなさに対する投稿が多かったように感じる。

 そんな見た目に新しさを感じなかったサブマリーナーよりも、いまSNS上で大きな話題を呼んでいるのが、同じく今回モデルチェンジされた通称“オイパペ”こと“オイスター パーペチュアル”だ。

 実は見出しにも書いたように、当ロレックス通信では、すでに2週にわたってこのオイスター パーペチュアルをテーマに取り上げて連載しており、今回は最終回として36mmモデル(Ref.116000)を予定していた。ただ、もうすでにロレックスの公式サイトの情報も新型にすべて入れ替わっており、既存の116000系の姿はない。ということでいまも普通に流通しているがここでは旧型として紹介する。

 ちなみに、冒頭で新型のオイスター パーペチュアル36がSNS上で話題になっていると書いたが、それは下の写真を見てもらうとわかるが、どうしちゃったのと思ってしまうぐらいに文字盤に採用された色がカラフルだからだ。さすがにこの色だけだと日本市場では難しい。実際のラインナップでは、ブラック、ブライトブルー、そしてシルバーと無難な色も含めた8色展開。ご安心を。

新型のオイスター パーペチュアル36、Ref.126000。SS(36mm径)。100m防水。自動巻き(Cal.3230)。国内定価(各)58万8500円

 さて、今回書こうと思っていた旧型のRef.116000の話題に移りたい。

 今回のモデルチェンジでカラフルな文字盤が採用されたわけだが、加えてインデックスがすべてバーインデックスに統一された。実は旧型には今回と同じバータイプに加えて近年はもう1種類違うデザインがあった(以前はもっと種類があったが)。それが3・6・9だけにアラビア数字を採用したエクスプローラー I と同じデザインである。これはエクスプローラー I と同じ39mmのオイスター パーペチュアル39には存在せず、36mmと34mmだけに用意されたものだ。

左がエクスプローラー I 。右が旧型のオイスター パーペチュアル36

 この3・6・9デザインには、実はおもしろいエピソードがある。2008年に復活したオイスター パーペチュアルだったが、リリースされた当初は3・6・9のアラビア数字にブラック文字盤という、時分針こそベンツ針ではなくバトン型だったが、かなりエクスプローラー I に酷似したデザインがあったのだ。

 しかしながら、なぜか1年ほどでラインナップから姿を消したのである。当時はエクスプローラー I も同じ36mm径だったこともあり、見た目があまりにも似すぎたということなのだろう。短期間の生産という希少性もあって、いまでは100万円以上で流通している(これについては当連載のNo.26で詳しく取り上げているので気になる方は参照してほしい)。

 そして、その代わりに登場したのが文字盤はブラックだがインデックスが淡いピンク色の夜光というものだった。そして15年以降はそれもディスコンになり、ブルーとシルバー文字盤のみが残ったというわけだ。ただ、今回のモデルチェンジでディスコンが決まった以上、これらの新品もいずれは市場から姿を消してしまう。何とも残念なことではないか。

 並行輸入店での現在の新品実勢価格は国内定価56万6500円に対して50万円台後半と若干定価を上回る程度で流通しているようだ。

菊地 吉正 – KIKUCHI Yoshimasa

時計専門誌「パワーウオッチ」を筆頭に「ロービート」、「タイムギア」などの時計雑誌を次々に生み出す。現在、発行人兼総編集長として刊行数は年間20冊以上にのぼる。また、近年では、業界初の時計専門のクラウドファンディングサイト「WATCH Makers」を開設。さらには、アンティークウオッチのテイストを再現した自身の時計ブランド「OUTLINE(アウトライン)」のクリエイティブディレクターとしてオリジナル時計の企画・監修も手がける。

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