日本と海外、腕時計人気ランキング・ベスト10とは! 世界最大の高級時計ECサイトが調査。

  “Chrono24(クロノツィンティーフォー)”という高級時計のECサイトをご存じだろうか、もし知らないという人は、ぜひ2020年11月14日に筆者が書いた『Chrono24は信頼できるのか?』という記事も参照してもらいたいのだが、簡単に説明するとドイツに本拠を構える世界最大規模の高級時計専門のオンラインマーケットプレイスである。

 世界最大ってどれほどの大きさなのかというと、月間利用者数が900万人、年間取引高は2020年度実績で約20億ユーロ(125円換算で約2500億円)という時計専門でこの規模はかなりのものと言えるだろう。

月間900万人が利用する世界最大の高級時計マーケットプレイス“Chron24”

 そして、このChrono24が2020年12月10日から30日の期間で、同サイト利用者に対して高級腕時計に関するアンケート調査を実施。その結果が編集部にも届いたため、その一部を紹介したいと思う。

 ここで取り上げるのは、みなさんも1番に気になるであろう“好きなブランド”と“好きなモデル”の二つのテーマについての調査結果だ。日本人ユーザーのデータについては我々も毎年調査しているテーマのため何となくわかるのだが、海外のデータというのは広範囲から情報を取得する手段がないこともあって、なかなか調査するのが難しい。その意味ではとても興味深いものと言える。

 なお、今回の対象者はChrono24ユーザーで世界2万1995名、そのうちアメリカ3417名で日本は272名とのこと。

好きな時計ブランドベスト10

【表1】好きな時計ブランド(出典:Chrono24)

 【表1】をご覧いただきたい。1位は世界、アメリカ、そして日本ともに“ロレックス”という結果が出ている。ロレックスに対する支持の高さは、日本だけのことではないことがわかる。そして興味深いのが2位と3位だ。世界とアメリカは順位こそ違うもののパテック フィリップとオメガがランクインしている。それに対して、日本は圧倒的に認知度の高いオメガを抑えて、オーデマ ピゲが3位にランクインしているのだ。

 現在の日本においてオーデマ ピゲの注目度は確かに高い。だが、恐らくは日本がほかの2エリアに比べてサンプル数が少ないことと、それに加えて回答しているユーザーにコアな時計愛好家が多かったことが関係しているのではないかと思われる。ただ、たとえそうだとしても、いま日本で特に勢いがある3ブランドがベスト3に名を連ねたという結果は、まさに日本の高級時計市場を物語っているようで、なかなかおもしろい。

 また、順位は違うものの3エリアに共通して次の7ブランドが選ばれている。ロレックス、パテック フィリップ、オメガ、オーデマ ピゲ、IWC、ジャガー・ルクルト、ブライトリングだ。つまり、世界的な視点から見ても、上位の銘柄はそれほど大きくは変わらないということになる。筆者はもっと銘柄が分散すると思っていたのだが意外だった。

好きな時計モデルベスト10

【表2】好きな時計モデル(出典:Chrono24)

 続いて、好きな時計の具体的なモデルについての調査結果(【表2】参照)だ。まず全体をとおして言えることは、先に取り上げた“好きなブランド”での結果を物語ように、3エリアすべてにおいて10位以内の5割以上をロレックスが占めているということだ。

 実は弊社が刊行する時計専門誌「POWER Watch(パワーウオッチ)」では、毎年1月売りにおいて「読者が欲しい時計ランキング」を、かれこれ18年間続けているのだが、2020年版のランキングではベスト10の半分以上をロレックスが占めるという結果だった。しかし、これは日本だけの傾向と思っていたのだが、これを見て世界的な流れだったということにちょっと驚きである。

 ちなみに1月29日に発売したばかりのパワーウオッチ本誌最新号で実施している2021年版ランキングでは、その前年の2020年版の動きとはちょっと違い、プレミアム価格化で高騰する日本市場でのロレックスの現状を如実に表したようなおもしろい結果となっている。ぜひ、本誌もチェックしていただけたらと思う。

菊地 吉正 – KIKUCHI Yoshimasa

時計専門誌「パワーウオッチ」を筆頭に「ロービート」、「タイムギア」などの時計雑誌を次々に生み出す。現在、発行人兼総編集長として刊行数は年間20冊以上にのぼる。また、近年では、業界初の時計専門のクラウドファンディングサイト「WATCH Makers」を開設。さらには、アンティークウオッチのテイストを再現した自身の時計ブランド「OUTLINE(アウトライン)」のクリエイティブディレクターとしてオリジナル時計の企画・監修も手がける。

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