(続編)サブマリーナーのUSED。購入時の実機チェックポイントとは?|【ロレックス】通信 No.108

 当連載No.106No.107で前編・後編として2週にわたってお届けしてきた旧型サブマリーナーデイトの買い方指南。俗に言う5桁レファレンスのRef.16610を中心に紹介してきたが、今回はその続編として、購入する際にショップで必ず実機でチェックしたい5大ポイントについて紹介する。

 まずUSED品を買う際の注意点について、No.107でも簡単に触れたが、もう一度おさらいしておきたい。

 あえてUSED品を狙う最大のメリットは、当たり前だが少しでも出費を低く抑えることができる点にある。それに加えて選択肢の幅が新品に比べてさらに広がるという点も大きい。簡単にいうと、現行モデル以外に旧モデルも選択肢のなかに入ってくるため、価格面での幅も広くなってくるというわけだ。

 しかしその反面、製造年代も違えば、前所有者によってどのように使われたモノなのかもわからない。そのためUSED品のコンディションは均一ではなく同時に見た目だけでは判断できないというリスクがあることも忘れてはならない。

 したがって価格とコンディションのバランスが良くわからないという人は、時計を主に扱っており、アフターメンテナンスがしっかりしていて、しかもUSED品であってもロレックスの場合は最低1年保証を設けているショップでの購入が鉄則だ。加えて販売店でオーバーホールが済んでいるかどうかも必ずチェックし、済んでいるものを必ず選ぶこと。

USED品の購入に際しては、とにかく現物を見ることが最も大切だ。そして、見るだけでなく実機を手で触って確認することが、後々後悔しないための一番の方法

 USED品の購入に際しては、とにかく現物を見ることが最も大切だ。なぜかというと、商品のコンディションに対する表現と受け取り方は、ショップごとにも微妙に違うし、ショップ側とユーザー側とでも違う。近年はショップのWEBサイトも充実しており、写真も複数掲載されるなどかなり丁寧に表現されているが、確かに傷などある程度わかるものの、意外と使用感は写真ではわからないことも多いからだ。

 そこで今回は、旧型サブマリーナーデイトのRef.16610を例に、最低限チェックしたい五つのポイントを紹介する。見るだけでなく実機を手で触って確認することをおすすめしたい。ただしその場合は、必ずショップスタッフに許可を取ってから行うこと。

必ず確認したい五つの実機チェックポイント!

1、【リューズ】いちばん頻繁に使われるリューズ。特にネジ込みがしっかり閉まるか、日付けがある場合はゆっくり回して12時付近で日付けがしっかり変わってくれるかを確認。

2、【ベゼル】Ref.16610の回転ベゼルは右回転できない仕様になっている。まずそれを確認することと、回したときのカチカチと止まるかをチェック。ついでに傷が最も付きやすい場所でしかも目盛りなどがあると修復が難しいため、見る角度を変えながら念入りに確認を。

3、【ケース】ケースだが、表面の傷のなかで特に注意したいのがエクボと呼ばれる凹み傷。擦り傷程度ならなんら問題ないが、エクボの場合は修復が難しいうえに、強くぶつけたか、あるいは落として強い衝撃を与えた可能性もあるため中の機械への影響も考えられるからだ。

4、【風防】Ref.16610の場合は、硬質なサファイアクリスタルガラスのため、あまりないかもしれないが、Ref.16610は縁の部分がベゼルよりも若干だが出ているため、この部分は指の腹でくるりと1周してチェックしておいたほうがいいだろう。

5、【バックル】バックルも最も動かす部分なので前所有者のクセが出やすいところでもある。また、使用感が出やすいブレスレットの傷や歪みも一緒に確認しておきたい。

【写真】必ず確認したい五つの実機チェックポイント!

 最後に、時計本体とは関係ないことだが、新品時に付いていた付属品やブレス調整で外したコマが残っているかも確認しておきたい。この付属品についてはUSED品購入時の必須条件というわけではないが、所有後にどうしても手放さなければならないというときに、買取価格にかなりプラスとなるからだ。

菊地 吉正 – KIKUCHI Yoshimasa

時計専門誌「パワーウオッチ」を筆頭に「ロービート」、「タイムギア」などの時計雑誌を次々に生み出す。現在、発行人兼総編集長として刊行数は年間20冊以上にのぼる。また、近年では、業界初の時計専門のクラウドファンディングサイト「WATCH Makers」を開設。さらには、アンティークウオッチのテイストを再現した自身の時計ブランド「OUTLINE(アウトライン)」のクリエイティブディレクターとしてオリジナル時計の企画・監修も手がける。

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