【デザイン性がさらに進化!】ファン待望となる「パシャ ドゥ カルティエ」のメンズライン

 メゾンを代表するアイコニックピースでありながら、ここ数年はレディースサイズのみの展開だった「パシャ」のメンズコレクションが復活したのは2020年のこと。かつては38mmと42mmの展開だったが、今回は41mmサイズに集約され、さらに男女兼用の35mmサイズもラインナップに加わった。そして21年は待望のクロノグラフモデルが加わり、より魅力的なコレクションとなった。今回はそのクロノグラフを紹介していこう。

■Ref.CRWSPA0018。SS(41mm径/11.97mm厚)。10気圧防水。自動巻き(Cal.1904-CH MC)。118万8000円

「パシャ」においてデザイン的な特徴となっている大きなリューズ。これはブルーシンセティックスピネルカボション付きのリューズカバーを搭載しているためだが、このカバーを外したリューズ本体にもちゃんとブルースピネルがセッティングされている。宝石の使い方の巧みさはさすがカルティエだ。さらにクロノグラフということもあって大きなプッシュボタンもセッティングされており、ケースサイドのボリューム感を大いに高めている。

 文字盤上にはインダイアルも含めてブルーで統一された針があしらわれ、カボションの色味と相まってデザイン的なアクセントになっている。シンプルなホワイト文字盤は視認性抜群で、ドレッシーなモデルだが実用性も非常に高い。

 ブレスレットはカルティエが推進している新機構クイックスイッチを採用しており、工具要らずでワンタッチで着脱が可能。標準で付属するアリゲーター製ストラップへの交換もほとんど手間なく行える。さらにスマートリンクによって腕まわりのサイズ調整も容易になっており、非常に使いやすい。こうしたブレスレット交換を簡単にするシステムは、最近各ブランドがこぞって採用しているが、カルティエのクイックスイッチはなかでもかなり利便性が高い方式だと感じる。

 搭載されているクロノグラフムーヴメントは、2012年発表の自社製自動巻きCal.1904-CH MC。伝統的な技法に則ったコラムホイール式で、ムーヴメント厚が5.715mmに抑えられていることもあり、必然的にケース厚も12mmを切ることができた。41mmケースに加えてリューズのボリュームもあるのに、装着したときにそれほど威圧感を感じないのは、この厚みが抑えられている点が大きい。約47時間のパワーリザーブも備えており、やはり実用性をきちんと考えた設計になっている。

 はっきりカルティエだとわかるアイコニックなデザインでありながら、スマートで嫌味がない雰囲気は、いままでカルティエに興味がなかったユーザーも引きつけるのではないだろうか。クロノグラフとしての機能性が高く、実用的な完成度が高いところもポイントだ。クオリティを考えれば118万8000円という価格は妥当なところだろう。なにより往年のパシャの豪奢な雰囲気をちゃんと継承しつつ、ディテールの質が全面的に向上している点は、カルティエファンには喜ばしいところだ。

 

【問い合わせ先】
カルティエ カスタマー サービスセンター TEL.0120-301-757
https://www.cartier.jp

 

構成◎堀内大輔(編集部)/文◎巽 英俊/写真◎笠井 修

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