“児島ジーンズ”の協力を得てアウトラインが開発した“クラッシュデニムベルト”をサブマリーナーのRef.5513に装着した写真。プレスとは雰囲気がガラッと変わってファッション性が強まった印象だ
OUTLINEニュースのno.45で紹介したアウトラインの新作ベルト “クラッシュデニムベルト”について、今回はロレックスの古いサブマリーナーとエクスプローラーに実際に付けた写真をお見せしたいと思う。そもそもこのクラッシュデニムベルトはアンティークのロレックスなどちょっと古いスポーツモデルに合わせると、けっこう違った雰囲気になって楽しめるのではないかという筆者の思い付きから開発したものなのである。
当初は、どうせ作るならばそれなりの良い素材を使い、高級腕時計に付けても恥ずかしくないものを作りたいと意気込んてはみたものの、デニムとなるとやはり素材が最も重要で、しかもダメージ加工を施すとなると、ベルトメーカーでは難しい。そこでデニム素材のプロである岡山県の人気ジーンズブランド“児島ジーンズ”に協力を依頼したのが始まりだった。ジーンズとは違い、ベルトは小さなもののため作業に手間がかかるため割りの合う仕事では決してない。それにもにもかかわらず快く引き受けてくれたおかげで今回実現するに至ったというわけだ。
クラッシュデニムベルトを装着した5513を実際に付けてみて感じることは、サブマリーナー自体はシンプルかつモノトーンで落ちついているため、デニムのダメージ加工が適度に個性がプラスされてなかなかいい
デニム素材には、ジーンズ愛好家にとっては聖地のひとつ「岡山県倉敷市」。なかでも国産ジーンズの発祥の地としても知られる児島地区が生み出した上質な「児島デニム」を使用。ダメージ加工は1本1本すべて手作業で行なっている。それゆえにひとつとして同じものはないという手作りならではの魅力も生まれた。
そして、全体の雰囲気としては、アンティークのスポーツロレックスに合わせることを想定し、色合いも濃すぎず薄すぎず、色落ち加減についても使うほどに味が出るように、程よい濃さに仕上げてもらった。
また、ベルト自体のヴィンテージ感を強めたかったため、両サイドのステッチに一番太い糸を使用し、さらに少し生成りのものを使っている。もちろん、様々なスポーツウオッチに付けて楽しめるよう、撥水加工を施した天然皮革を裏材に使って補強しているいるためご安心を。しかもこれらベルトとしての加工は日本における老舗のベルトメーカーであるバンビが製造を担当してくれた。
こちらは1970年代のエクスプローラー、Ref.1016に装着した写真。36mm径と小振りサイズのためどうかと思ったが、サブマリーナーとは違った雰囲気でけっこうカッコいい
このようにデニムのプロとベルト製造のプロによって完成したクラッシュデニムベルト。デニムの色合いとそのダメージ加工といい、時計用ベルトとしてのクオリティといい、とてもいい感じに仕上がっている。デニムはこれからの秋モードのファッションには欠かせないアイテム。ぜひ手持ちのアンティークロレックスをイメチェンして楽しんでみてはいかがだろうか。
なお、発売は9月30日を予定。現在クラウドファンディング「ウオッチメーカーズ」で展開中の人気セレクトショップ“チックタック”と“アウトライン”との初の限定コラボモデル“ネイビーダイバー”の先行予約のなかで予約販売を実施。10％OFFの特別価格で提供中のためぜひ。（クラウドファンディングでの先行受付は終了しました）
現在当サイトのオンラインSHOPで販売中
【アウトライン・クラッシュデニムベルト】
国産ジーンズの聖地「岡山県倉敷市」の児島地区が生み出した上質な「児島デニム」を使用。同地区の人気ブランド“児島ジーンズ”が素材の加工と仕上げを行っている
・型番：Ref.YK20224CD
・素材：（表材）国産・児島デニム （裏材）天然皮革
・ サイズ：ラグ幅20mm／長さ：（剣先側）115mm、（尾錠側）75mm／厚さ3mm
※ラグ幅20mmの時計に対応しています。よってアップルウォッチに装着する場合も20mmタイプのアダプターをご使用ください。
・ 希望小売価格：1万3200円（バネ棒付属）
・ 製造本数：500本
菊地 吉正 - KIKUCHI Yoshimasa
2019年から毎週日曜の朝「総編・菊地吉正のロレックス通信」をYahooニュースに連載中！
