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【このひと手間がいいんだよね〜】ドイツ空軍向けミリタリーウオッチを古風な手巻き式で再現したワケとは|OUTLINEニュース no.89

手巻きムーヴメントを搭載した最新作「ミリタリーType1940」。このモデルはドイツ空軍タイプ。第2次世界大戦時に爆撃機ナビゲーターが見やすいよう、秒表示が大きく配されている(写真は購入プレゼント用のNATOベルトを装着)

6月に発売したミリタリーType1940のセカンドバージョンは、アウトライン初の手巻き式モデルである。

手巻き式とはゼンマイを手で巻くタイプの機械式ムーヴメントのこと。現在主流は自動巻き式だが、元々は手巻き式から始まったため、アンティークには手巻き式が多い。近年はウン百万円もする海外の超高級ブランドではけっこう当たり前にあるものの、こと10万円以下の手頃な価格帯で日本で流通しているものとなると、おそらくは数モデルといったところだろう。

理由は単純で、便利な自動巻き式が長年主流になっているいま、そこにあえて面倒な手巻き式を作っても売れないというのが根底にあるからだ。特に日本の国産メーカーの場合は長年クォーツがメインだったこともあって、一般ユーザーにはほとんどなじみが薄く、手巻き式腕時計の存在自体を知らない人も多い。

毎日決まった時間にゼンマイを手で巻いてあげるというという「ひと手間」をかけることで逆に愛着が湧いてくるという時計愛好家は多い

では、手巻き式はまったく魅力はないのかというと、そうとも言えない。冒頭に触れたような高級時計の愛好家には“ゼンマイを手で巻き上げる”という「めんどう」な操作をあえて「楽しみ」として捉えている人も少なくないからだ。

手巻き式はゼンマイを巻き上げる際に出る「カリカリ」というごく小さな音。そして、手で巻いてあげるというひと手間をかけることで逆に愛着が湧いてくるというのがその理由だ。つまりそれをルーティンとして日々楽しんでいるというわけである。いうなればこれこそが機械式腕時計だけにしか味わうことのできない楽しみであり魅力と言えるのかもしれない。

そんな手巻き式を新作のミリタリーType1940に採用した背景には、手巻きが主流だった1940年代の軍用時計らしさに徹底してこだわりたかったという面も大きいが、こういった機械式ならではの味わいも楽しんでもらいたいという思いもあって採用させていただいたというわけである。

なお、このミリタリーType1940は当サイトのオンラインショップ及び人気セレクトショップ「チックタック」と「オンタイム/ムーヴ」の以下の20店舗でも販売している(取り扱い店舗については次ページの記事最後に記載)ため、ぜひ最寄りの店舗で実機を確かめてほしい。

【ミリタリーType1940(ドイツ空軍タイプ)】

・型番: Ref.YK20231-60
・素材:(ケース)316Lステンレススチール、(ベルト・日本製)牛革
・サイズ:ケース径38mm、ケース厚11.10mm
・防水性:5気圧防水(日常生活防水)
・駆動方式:手巻き(Cal.2705)
・機能:スモールセコンド
・希望小売価格:4万7300円(組み立て:日本)
・限定数:200本
・保証期間:1年間

>>>次ページで「取り扱い店舗一覧」と「購入者特典」について

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