昨年スタートした“アウトライン”と全国に40店舗以上を展開する人気セレクトショップ“チックタック(TiCTAC)”とのコラボレーション企画。第3弾としてこの7月に発売した2レジスタークロノは、一部モデルがあっという間に完売するなど驚くほど大きな反響を呼んだ。
そして今回紹介するのはその第4弾。12月16日発売に向けて現在アッセンブル(組み立て)真っ最中の最新作“アウトライン GMT-1950”である。
まあ、写真を見れば、ほとんどの方はピンとこられたのではないだろうか。デザインのモチーフとなっているのはズバリ1950年代に誕生し、今日のGMTウオッチの基本形をとなった傑作モデルである。
そんな“アウトライン GMT-1950”最大の特徴は“デザイン”“ムーヴメント”そして“価格”の大きく三つある。
最初のひとつ“デザイン”は、とにかくツートンベゼルにこだわって仕上げたこと。青と赤の色味は経年変化で過度に退色した色合いにならず、かといって鮮やかになりすぎない。いい感じでアンティーク調に変色した深い色味を再現するため何度もやり直して完成させた。そのためいい感じの色合いが再現できたと思う。
加えて、50年代に作られた最初期のGMTウオッチに採用されていたベークライトベゼル(透明な合成樹脂で覆われていた)に倣い、ツートンベゼル上部を透明プラスチックで覆い、当時の雰囲気を再現している点もほかにない魅力だ。
次に“ムーヴメント”だが、今回採用したのは2022年に新たに登場したミヨタ製プレミアム機の新型で、ロレックスのGMTマスター II と同じ時針単独可動型(フライヤー型)のGMT機能を装備したCal.9075を採用している点だ。2万8800振動のハイビート機で信頼性も高い。
このタイプは性能もさることながらデュアルタイム時計としての実用性も高い。海外旅行の際に時針だけの調整で現地時刻(ローカルタイム)を簡単に時分針に設定できることから“トラベルGMT型”とも呼ばれるほどだ。日本時間(ホームタイム)も赤いGMT針で常に確認できるのもうれしい。
そして最後の“価格”だが、実のところこのミヨタ製の時針単独可動型GMTムーヴメントが昨年登場するまでは機械式となるとすべてスイス製のみだった。そのためGMT機能付きの場合は30万円以上の価格になるなどあまり安くはなかったのである。
それが信頼性もあってしかも安価なミヨタ製Cal. 9075が出たことで、いまでは海外のマイクロブランド(小規模な時計メーカー)からはこれを使ったGMTウオッチが数多く誕生している。それらは安いモノで1000ドルぐらいだ。
そこでアウトラインでは、本格的な自動巻き式GMTウオッチを少しでも多くの人に楽しんでもらおうと、 GMT-1950の定価を税込9万9000円と10万円を切る価格に設定させていただいた。日本ではおそらく現段階では最も安いトラベルGMTと言えるだろう。
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そして現在クラウドファンディング「ウオッチメーカーズ」では、20〜10%OFFと大変魅力的な特別価格で先行予約を受け付け中だ。ただ、今回は定価を低めに設定したために、提供数は半分以下とかなり少ない。そのため「超早割」タイプは開始10分で完売するほど人気に。気になる方はぜひ早めにチェックしていただけたらと思う。
WATCH Makers(ウオッチメーカーズ)※受け付けは終了しました(全国のチックタックにて販売中)
https://watchmakers.en-jine.com/projects/outlinegmt
【アウトライン GMT-1950】
・型番:(左)Ref.20234-1PPBK、(右)Ref.20234-2PPWH
・素材:(ケース)316Lステンレススチール(ネジ込み式リューズ)、(ブレス)304ステンレススチール、(ドーム形風防ガラス)アクリル樹脂
・サイズ:ケース径37.0mm、ケース厚10.95mm(ドーム風防含む13.0mm)
・防水性:5気圧防水(日常生活防水)
・駆動方式:自動巻き(日本のMIYOTA製Cal.9075/24石/毎時2万8800振動(日差-10秒+30秒)/最大巻き上げ時42時間パワーリザーブ/秒針停止機能付き)
・機能:時針単独可動式GMT機能、24時間表示双方向回転ベゼル
・初回生産本数:各200本
・希望小売価格:99,000円(組み立て:日本)
・保証期間:1年間
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