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【グランドセイコーだけじゃない!】注目すべき“セイコー”ブランド3選

今日、日本の大手時計メーカーは、非常に高い技術力を有しており、時計製造における大半を自社で行っている。そのため、数万円のリーズナブルなモデルから数百万円という高額モデルまで、製品展開も他社に比べて幅広いことが特徴のひとつとして挙げられるだろう。とりわけセイコーとシチズンは、ターゲットを明確に区別する目的もあって複数のブランドを展開している。
そこで改めて国産腕時計ブランドにはどういったものがあるのか、それぞれの代表モデルとともに各ブランドの特徴や魅力を解説。今回はセイコーの3ブランドを紹介する。


クローズアップ①
SEIKO PROSPEX セイコー プロスペックス

国産初ダイバーズの系譜を受け継ぐプロユースを展開

ダイバーやアスリート、冒険家といったプロフェッショナルの要求に応えるスペックを備えたコレクション。ルーツは1960年代のダイバーズウオッチにあり、精度はもちろんだが、防水性、堅牢性、耐衝撃性も徹底して追求されている。それでいて価格は抑えめで、実用時計としてのレベルは高い。限定のコラボモデルが多いことにも注目したい。

■Ref.SBDC101。SS(40.5mm径)。200m潜水防水。自動巻き(Cal.6R35)。特定店専用。15万9500円

ダイバースキューバ
セイコーのファーストダイバーの現代版に位置付けられるダイバースキューバのRef.SBDC101。文字盤やケースデザインなど、オリジナルの意匠をほぼ踏襲しながらも、70時間のパワーリザーブを備えたCal.6R35を搭載するなど、高い実用性を誇る。ケース径は現代の基準に合わせて40.5mmとなっているが、同ブランドのダイバーズモデルのなかではコンパクトなサイズに留められている。

1965年に登場した150mダイバーのファーストモデルがこちら。リューズガードのないシャープなケースデザインやグレー文字盤など、ならではの意匠をもち、歴代セイコーダイバーのなかでも突出した人気を誇る

 


クローズアップ②
KING SEIKO キングセイコー

2022年からレギュラーラインとして復活

諏訪精工舎でグランドセイコーが誕生した翌年、亀戸の第二精工舎が1961年に立ち上げたブランド。当時グランドセイコーに匹敵する精度で、高く評価されてきた。そして60年の時を経て、2022年にブランドが復活を果たして多くの時計ファンから注目を集めている。和のテイストを生かした静謐なデザインに加え、薄型キャリバーを採用して腕へのフィット感を追求したことでも高く評価できる。

■Ref.SDKA005。SS(38.6mm径)。5気圧防水。自動巻き(Cal.6L35)。特定店専用。41万8000円

SDKA005
多面カットが施されたケースや無駄のない文字盤レイアウトなど、キングセイコーデザインを確立させたモデルとして知られる2代目“KSK”の意匠を受け継いだデイト表示付きモデル。現代版では自動巻きムーヴメントを搭載するが、手巻きを搭載するオリジナルモデルよりも薄型化を実現しており、装着感を向上させた。

キングセイコー誕生から4年後の1965年、“KSK”と呼ばれる2代目モデルが登場している。これは、初代にはなかった防水性能や秒針規制装置を備えており、実用性の高さでも高い評価を得た。またデザイン面においても、エッジを際立たせたシャープなケーススタイリングなど、オリジナリティーが確立された

 


クローズアップ③
SEIKO Presage セイコー プレザージュ

世界に向けて日本の美意識を発信

日本の美を反映したデザインのブランドで、2011年にスタート。サファイアガラス風防、機械式ムーヴメント、10気圧防水といった優れたスペックを備えている。現在は5シリーズを展開しており、機械式時計を気軽に楽しめるブランドとして注目度は高い。

■Ref.SARX049。SS(40.5mm径)。10気圧防水。自動巻き(Cal.6R15)。11万円

 

クラフツマンシップシリーズ 琺瑯ダイヤル
国産初の腕時計“ローレル”にも使われ、独特の柔らかい光沢ある質感と、長く色褪せず美しい色合いを保ち続ける琺瑯(ほうろう)を文字盤に採用した人気モデル。昨今、国産時計でトレンドとなっている伝統工芸と融合する手法は、同ブランドから広まった。

 

【次ページで各ブランドの人気モデルを紹介】

 

【問い合わせ先】
セイコーウオッチお客様相談室
TEL.0120-061-012
公式サイト
https://www.seikowatches.com/jp-ja/

 

構成◎堀内大輔(編集部)/文◎巽 英俊

 

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