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初心者にも狙い目な5桁のサブとシード、違いと相場は? あなたはどっちを選ぶ?|菊地吉正の【ロレックス通信 No.250】

(左)サブマリーナーデイト、Ref.16610 (右)シードゥエラー、Ref.16600

最近は夏を思わせるほど暑い日もあるなどダイバーズウオッチの似合う季節が早くも到来という感じだ。ということで連載250回を迎えた今回はそんなダイバーズウオッチの代名詞であるサブマリーナーデイトとシードゥエラーのちょっと古い5桁レファレンスについて書いてみたいと思う。5桁レファレンスとは型番が5桁の時代の個体のことを指す。

つまりサブマリーナーデイトであればRef.16610で1989年頃から2010年まで生産された個体。一方のシードゥエラーはRef.16600で1991年から2008年まで生産された個体だ。

シードゥエラーはサブマリーナーの上位機種に位置付けられており、コメックスという潜水調査会社の協力で開発されたプロ仕様の本格的なダイバーズウオッチである。そのため9時位置のケース側面には飽和潜水にも対応したヘリウムガスエスケープバルブを装備する。そして、サブマリーナーデイトの300m防水に対してシードェラーはその4倍となる1220m防水を誇る。

サブマリナーデイトには一般的なステンレススチールモデルのほかに、ステンレスと18金イエローゴールドとのコンビや18金フルゴールドモデルといったラグジュアリー仕様もラインナップするが、プロ仕様という背景があるのだろう、5桁のシードゥエラーにはステンレスモデルしか用意されていない。

なおサブマリーナーデイトは2010年に後継機の116610に引き継がれるが、シードゥエラーについては、2008年に3900mもの驚異的な防水能力を備えたディープシーの登場により、一旦ラインナップから姿を消している。一旦と書いたのは14年にシードゥラー4000(関連記事参照)として復活したからだ。

さて、このサブマリーナーデイトとシードゥエラー、見た目は似ているが購入する際に知っておきたい決定的な違いがひとつある。シードウェラーはケースが厚くて重いという点だ。

サブマリーナーデイトの厚さ約13mmに対してシードウェラーは約15mm。重さも約135gに対して150g弱だ。そのため実用として考えると、どうしてもサブマリーナーデイトに軍配が上がってしまうのだ。ただ、デザイン的な面でいうとデイト表示にサイクロップレンズがないこともあって、らしさという点ではシードの評価は高い。

なお、実勢価格を調べると、サブマリーナーデイトは110万円から160万円台。一方のシードゥエラーの相場も110万〜150万円台といったところ。どちらも流通数はそれなりにあるため、まずはある程度自分で予算を決めたうえで、予算内の個体とそれを超える個体とのコンディションの違いをなるべく多くの実機で見比べることをおすすめする。そして自分なりの妥協点をある程度探ったうえで購入を決めるといいだろう。

【基本データ】
[サブマリーナーデイト]Ref.16610。SS(40mm径)。300m防水。自動巻き(Cal.3135)。当時の定価58万8000円
[シードゥエラー]Ref.16600。SS(40mm径)。1220m防水。自動巻き(Cal.3135)。当時の定価60万9000円

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菊地 吉正 - KIKUCHI Yoshimasa

時計専門誌「パワーウオッチ」を筆頭に「ロービート」、「タイムギア」などの時計雑誌を次々に生み出す。現在、発行人兼総編集長として刊行数は年間20冊以上にのぼる。また、近年では、業界初の時計専門のクラウドファンディングサイト「WATCH Makers」を開設。さらには、アンティークウオッチのテイストを再現した自身の時計ブランド「OUTLINE(アウトライン)」のクリエイティブディレクターとしてオリジナル時計の企画・監修も手がける。
2019年から毎週日曜の朝「総編・菊地吉正のロレックス通信」をYahooニュースに連載中!

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