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まるで50年代のアンティークみたい【マニア心をくすぐる“機械式時計”2機種】日本未上陸ブランド“Trematic(トレマティック )”に注目

Trematic(トレマティック )は、スイス西部・ジュネーブに拠点を置き、1950年代から60年代という時計製造の黄金期において、ムーンフェイズやトリプルカレンダーといった複雑機構の時計を製作していた時計ブランドだ。

TREMATIC_history_01

トレマティックはフェルサ社製の自動巻きムーヴメントを搭載して時計を製造して実用時計を販売していたが、多くの時計メーカーがそうであったように、クォーツ革命のあおりを受け、1980年代に廃業に追い込まれた。

TREMATIC_founder

同ブランドの復活プロジェクトが始動したのは2022年のことだ。現在、トレマティックはダニエレ・カンパニャーノがブランドを買収し、かつての栄光を超えて復活させるというビジョンを掲げて再始動を始めている。

1950年代から60年代に製造していた時計や、当時の時代精神にインスピレーションを受けつつ、現代的な技術を用いて時計を製造しており、オーセンティックでありながら、ディテールや色使いに現代のエッセンスを感じさせるのが特徴と言えるだろう。今回は、トレマティックのコレクションから二つのモデルを紹介する。

 

【画像16枚】ヴィンテージ感を醸す2機種、“トレマティック”の定番コレクションを見比べる


ARCHIVIO-UNO

Trematic(トレマティック )
アルキビオ・ウーノ

アルキビオ・ウーノは、トレマティックの歴史において重要な位置を占めたモデル“502”を復活させたものである。

この古典的でエレガントな時計は、インデックスの下にセコンドトラックを備えた2トーンのパイダイヤルを特徴としている。

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偶数のアラビア数字のマーカーは、ファセット加工されたウェッジ型マーカーとシームレスに調和しており、これらはオリジナルの“502”の意匠を踏襲し、1950年代の美学を表現したものだ。

ケースサイズは直径38mmで、厚さはわずか9mm。極薄のステンレススチールケースにドーム型のサファイアクリスタル風防を組み合わせることで、ヴィンテージテイストが高められている。

防水機能は50mで、ムーヴメントはセリタ社の自動巻きキャリバーSW200-1を搭載。

フルーツ由来の素材で作られたヴィーガンレザーベルトが付属し、販売価格は約14万円から約14万7000円。六つの異なるバリエーションで展開されている。


ZY6-TORTORA-38-MM

Trematic(トレマティック )
ZY6

次に紹介するZY6は、クラシックなブルズアイデザインの時計をモチーフとしつつ、現在的な解釈を加えたモデルだ。

文字盤はグレイン仕上げのツートン仕様で、ウェッジ型インデックスを備え、クラシックで洗練された印象を与える。ドーフィン針には夜光塗料が塗布され、インデックスや3時位置のカレンダー窓と調和している。

ZY6_size

ケースはステンレススチール製で、直径38mm、厚さ11.1mmで、ムーブメントは、セリタ社の自動巻きキャリバー、SW200-1を搭載。

ドーム型サファイアクリスタル風防とネジ込み式リューズを装備し、古典的な見た目に反して、実用的な100m防水を備えているのは嬉しいところだろう。

フルーツ由来の素材で作られたヴィーガンレザーベルト仕様とブレスレット仕様で、14種類の豊富なバリエーションを展開。レザーベルト仕様の販売価格は約11万3000円、ステンレススチールブレスレット仕様の販売価格は約12万8000円となっている。

この普遍的なデザインの時計は38mmのコンパクトサイズで、スポーティさとエレガンスを兼ね備えているのが魅力的だ。着用シーンを選ばずに相棒となりえる時計と言えるだろう。

 

【画像16枚】コレクション違いで2機種、“トレマティック”人気モデルを別アングルから見る

》Trematic(トレマティック )
公式サイト
https://trematicwatch.com


文◎William Hunnicutt
時計ブランド、アクセサリーブランドの輸入代理店を務めるスフィアブランディング代表。インポーターとして独自のセレクトで、ハマる人にはハマるプロダクトを日本に展開するほか、音楽をテーマにしたアパレルブランド、STEREO8のプロデューサーも務める。家ではネコのゴハン担当でもある。

https://www.instagram.com/spherebranding/

 

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