【WLN女子部・2021年新作時計】カルティエ|パシャとタンクに新たな展開

 170年以上の歴史をもつ、ウオッチ&ジュエリーメゾンの“CARTIER(カルティエ)”が、“WATCHES AND WONDERS 2021”にて新作を発表しました。ウオッチとクロック合わせて10型、そのなかでもレディースは6コレクション展開されました。

 ラインナップには、新たなケースサイズが登場した主力ラインの“パシャ”や、無駄を削ぎ落としたケースフォルムをまとう“バロン ブルー ドゥ カルティエ”、ダイヤモンドを時計全体にまとった“ジュエリーウォッチ”などがあります。

 今回の記事では編集部が特に気になった、“パシャ ドゥ カルティエ”、“タンク マスト”の2コレクションを詳しく紹介します。

 

パシャ ドゥ カルティエ
 チェーンで結ばれたリューズカバーと、ラウンドケースの中央にレイルウェイミニッツトラックの正方形を描いた、際立つデザインコードをもつパシャ。1985年の誕生以来、瞬く間にトレンドを熟知した世界のオピニオンリーダーたちのあいだで流行しました。

 2020年には“パシャ ドゥ カルティエ”ラインとして、ボーイズサイズと呼ばれる、レディースのなかでは大振りな35mmサイズで登場。さらなる進化を遂げています。

 2021年の新作も“パシャ ドゥ カルティエ”から登場し、同コレクションでは初となるケース径30mmで展開。より女性らしさを追求しています。またこれまでの30mmアンダーの“パシャ”を象徴するクォーツムーヴメントの採用や、リューズカバーに隠れるケースサイドへのイニシャルエングレービングなども踏襲します。

 ベルトにはメゾンが開発した、ワンプッシュで作動する“クイックスイッチ”システムも導入しているため、簡単にベルトを交換することが可能です。同システムはケースの構造に組み込まれているため、デザインの邪魔をしません。

 新作の30mmサイズはケース違いで、18金ピンクゴールドから三つ、ステンレススチールからひとつ、18金ピンクゴールドとステンレススチールとのコンビからひとつ、パヴェダイヤをまとう18金ホワイトゴールド(クイックスイッチは非搭載)からひとつの、計6本ラインナップ。

 18金ホワイトゴールドモデル以外にはアリゲーターベルトが付属しているため、気分を変えるかのように気軽にベルトを換えることができます。

■(左から)K18PG×DIA。208万5600円。SS。58万8500円。K18PG×SS。97万3500円。すべて30mm径。クォーツ。3気圧防水。アリゲーターベルト付属。予価。K18WG×DIA(35mm径)。3気圧防水。自動巻き(Cal.530 MC)。1438万8000円(予価)

 

タンク マスト
 カルティエを代表するもうひとつのコレクション、“タンク”。1917年、ルイ・カルティエの斬新なアイデアを取り入れて誕生したレクタンギュラーウオッチです。そして誕生から100年以上を経て進化を遂げたのが、2021年の新作である“タンク マスト”になります。

 コレクション名の“マスト”は、1970年代に誕生したモデル。極めてシックなデザインをまとい、多くのファンから愛されました。現在はウオッチコレクションの展開はなく、“カルティエ コレクション”の収蔵品として博物館などで展示されています。

 新作ではアイコニックな二つのウオッチを融合。タンクの丸みを帯びたケースサイドのラインと、マストがもつインデックスや針などのダイアルデザインのプロポーションにこだわり、ふたつのデザインコードを再解釈して登場しました。

 またメゾン全体で環境と生物多様性への取り組みにも対応。ラインナップの一部には、電池交換を必要としない、ソーラービートムーヴメントを搭載しているモデルもあります。加えて、スイス、ドイツ、イタリアの農産物加工産業用に栽培された、リンゴの廃棄物からつくられる植物素材をおよそ40%使用したエコなベルトを採用しているモデルも展開しています。

■(左から)SS。クォーツ。28万8200円。SS×DIA。クォーツ。69万8500円。SS。ソーラービート。28万8200円。SS。ソーラービート。28万8200円。すべて29.5×22mmサイズ。3気圧防水。予価

 

【画像】発表された残りの4コレクションも見る

 

文◎松本由紀(編集部)

 

【問い合わせ先】
カルティエ カスタマー サービスセンター
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