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「アウトライン(OUTLINE)」裏話【第2回】まったく予想もしなかった副産物!

オリジナルブランド設立に向けて本格的に動き出したのは2017年12月だったと思います。作る時計についてもすでに決めていましたから、ブランドの立ち上げ自体は早かったのですが、問題はどうやって売っていくかでした。

弊社のカジュアルウオッチ専門誌「タイムギア」を通してそれなりに名の知れた小売店さんとの面識はあるため、卸しという選択もあったことは確かです。しかし、そうなるどうしても定価を上げないとならなくなる。かたや定価を上げずに単価を下げようとすると、クオリティを下げるか、それなりの数量を製造しないといけなくなります。

そもそも小ロットでこぢんまりと展開していこうと考えていただけに、どうしたものかと思案しておりました。そんななかで知ったのがクラウドファンディングの存在でした。

クラウドファンディングと聞くと、どうしても支援ということが頭に浮かび、商品を訴求するというイメージはそもそも僕のなかにはありませんでした。しかし、近年ではクラウドファンディングで成功した時計ブランドが、タイムギアを広告媒体として利用することが増えてきていたのです。「まさにこれだ」と思いましたね。アウトラインも弊社の雑誌で告知し、クラウドファンディングサイトで展開しようと考えたわけです。

販売だけを優先するインターネット通販とは大きく違い、支援という側面を持つクラウドファンディングは、製品への想いやこだわりといったことを素直に訴求できるという点でも、まったくの無名なアウトラインのスタートには好都合でした。

さて、どこのクラウドファンディングサイトで展開しようかと、早速いろいろと調べました。そんななかで日経新聞社のクラウドファンディング「未来ショッピング」が目に止まり資料請求をしたのでした。そして先方の担当者M氏からお電話をいただき早速お会いすることに。この後このアウトライン・プロジェクトは意外な展開に発展したのです。

日経新聞社のクラウドファンディングサイト「未来ショッピング」

未来ショッピングの担当者M氏との1回目の打ち合わせがあったのは2018年1月24日のこと。仕組みなどについてひと通りレクチャーを受け、やる気満々になっていた僕に対して、当のM氏が最後に発した言葉は意表を突くものだったのです。それは「御社でもクラウドファンディングサイトを運営してみませんか」というものでした。

 

 

というわけで、まったく計画になかった新たなプロジェクトが急遽浮上。「WATCH Makers(ウオッチメーカーズ)」(https://watchmakers.en-jine.com)という時計専門のクラウドファンディングサイトを未来ショッピングのネットワーク企業として2018年6月から運営をスタートさせたのでした。

弊社が運営する時計専門のクラウドファンディングサイト「ウオッチメーカーズ(WATCH Makers)」

アウトラインを展開するためのひとつの手段とし利用しようと考えていたクラウドファンディング。それをまさか弊社の新たなサービスとして自分自身がやるとは。。。

もちろん、時計関連の情報サービスに主眼を置く弊社にとっても新たなサービスという大きな副産物となったのであります。

さて、次回はファーストモデルとなった「コンプレダイバー1960」について書きたいと思います。

【第1回】はこちら

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菊地 吉正 - KIKUCHI Yoshimasa

時計専門誌「パワーウオッチ」を筆頭に「ロービート」、「タイムギア」などの時計雑誌を次々に生み出す。現在、発行人兼総編集長として刊行数は年間20冊以上にのぼる。また、近年では、業界初の時計専門のクラウドファンディングサイト「WATCH Makers」を開設。さらには、アンティークウオッチのテイストを再現した自身の時計ブランド「OUTLINE(アウトライン)」のクリエイティブディレクターとしてオリジナル時計の企画・監修も手がける。

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