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【39mm以下の程よいサイズ感で高防水】 復古調デザインが妙にそそる機械式腕時計3選

ニヴァダ・グレンヒェン|スーパーアンタークティック

 “ニバダ・グレンヒェン”は ヤコブ・シュナイダーによって1879 年設立と歴史は古く、実用時計を得意とするスイスの時計ブランドである。クォーツショックの煽りを受けて1980年代に一度はその歩みを止めたが、2019年に復活を遂げた。

 ここに取り上げたスーパーアンタークティックは1955年から56年にかけてアメリカの南極探検ミッションにも採用され、過酷な環境下の使用にも耐えうる腕時計として高い評価を得た傑作の現代版である。装飾的なものは一切加えず視認性を重視したシンプルなデザインが際立つ。

■Ref.91412A04。SS(38mm径)。20気圧防水。自動巻き(Cal.Soprod P024)。15万9500円

協力:H°M’S” Watch Store 表参道

イエマ|ミーングラフ スー・マリン Y60

 イエマはスイス国境に近いフランスのブザンソンで1948年に創設された時計ブランド。60年代に300m防水の “スーパーマン”、レガッタタイムを搭載した “ヨッティングラフ”など、スポーツウオッチの分野でフランスを代表する時計ブランドとなった。

 そしてここに取り上げたミーングラフは60年代後半に開発されたクロノグラフモデルがベース。クロノグラフはアニメ「ルパン三世」のなかでルパンが着けていたことでも有名だが、それをダイバーズウオッチとして新たに再現した現代版である。搭載するインハウス機のCal.YEMA2000は日差±10秒という精度。加えてヘリウムエスケープバルブを備え、300mもの高い防水能力を備える。

■SS(39mm径)。300m防水。自動巻き(Cal.YEMA2000)。18万900円

協力:イエマジャパン

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菊地 吉正 - KIKUCHI Yoshimasa

時計専門誌「パワーウオッチ」を筆頭に「ロービート」、「タイムギア」などの時計雑誌を次々に生み出す。現在、発行人兼総編集長として刊行数は年間20冊以上にのぼる。また、近年では、業界初の時計専門のクラウドファンディングサイト「WATCH Makers」を開設。さらには、アンティークウオッチのテイストを再現した自身の時計ブランド「OUTLINE(アウトライン)」のクリエイティブディレクターとしてオリジナル時計の企画・監修も手がける。
2019年から毎週日曜の朝「総編・菊地吉正のロレックス通信」をYahooニュースに連載中!

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