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創業者“ウイルスドルフ”のある思いから生まれたサイクロップレンズ。その意外な理由とは?|菊地吉正の【ロレックス通信 No.218】

創業者のハンス・ウイルスドルフは視力の弱かった妻のために2.5倍に日付けを拡大表示できるサイクロップレンズを考案する

今回は、ロレックスの特徴のひとつ、デイト表示を2.5倍に拡大表示させる“サイクロップレンズ”について取り上げる。

さて、このサイクロップレンズはどのようにして生まれたのか。これについては「クロノス日本版責任編集 ロレックス最新が最高の理由」(2011年10月25日発行、株式会社シムサム・メディア)の104ページにこう記述されている

「朝の身づくろいこそ、最上のアイディアが湧く時間だったことから、美食家でワイン通のウイルスドルフは毎朝、2時間近くを浴室で過ごした。“オイスター”の有名なレンズ付きデイト表示も、視力の弱かった妻のために浴室で思いついたものである」

つまり、創業者のハンス・ウイルスドルフが視力が弱かった妻を案じて発案したものだったということだ。そしてロレックスは1952年に特許も取得している。

では、いつ頃から採用されたのか。下に掲載した写真は1945年に日付けを3時位置の小窓に表示させた初の画期的な腕時計、初代デイトジャストである。ご覧のように最初は無かったことがわかる。

1947年製デイトジャストの第1世代の写真。ご覧のようにサイクロップレンズは装備されていない

デイトジャストには変わりないが、1954年頃に双方向回転ベゼルが装備されて登場したその派生モデル、通称サンダーバード、Ref.6309からだったようである。

そして、通常のデイトジャストに採用されたのは56年に登場する第2世代のRef.6605からとなる。また、同年には新たなコレクションとしてGMTマスターも登場、こちらにも採用された。

一方で、GMTマスターよりも先の53年に登場しいるサブマリーナーや67年のシードゥエラーと、これらダイバーズウオッチ系に採用されなかった。

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