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創業者“ウイルスドルフ”のある思いから生まれたサイクロップレンズ。その意外な理由とは?|菊地吉正の【ロレックス通信 No.218】

サブマリーナーに採用されたのは、デイト表示が初めて設けられた66年登場のサブマリーナーデイト、Ref.1680からと10年以上も後になってからのことだった。

ただ、防水性能が当時から非常に高かったシードゥエラーだけは水圧の関係もあって、初めて採用されたのは2017年と約50年もの間装備されてこなかったのである。

2017年に登場したシードゥエラー、Ref.126600から初めてサイクロップレンズが採用された。それまではいわゆるレンズの無い一般的な小窓式のデイト表示だった

このサイクロップレンズだが、1970年代後半(デイトジャストは77年)を境に風防ガラスの素材が変わる。70年代後半までのプラスチック(プレキシガラス)製風防の場合は一体成形だったが、それ以降採用されたサファイアクリスタル風防の場合は、一体成形が難しいことからサイクロップレンズは別体で貼り付けとなっている。そのため外れることがあるのだ。

以前、サファイアクリスタル風防タイプを所有している読者の方から筆者に「エクスプローラー II にサイクロップレンズが付いていないものがあるのでしょうか」という問い合わせをいただいたことがある。

その読者の方に許可を取って、「サイクロップレンズが無い。こんな経験ありませんか」(関連記事参照)と題した記事を書かせていただいているので、よかったらそちらも参考にしてもらえたらと思う。

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菊地 吉正 - KIKUCHI Yoshimasa

時計専門誌「パワーウオッチ」を筆頭に「ロービート」、「タイムギア」などの時計雑誌を次々に生み出す。現在、発行人兼総編集長として刊行数は年間20冊以上にのぼる。また、近年では、業界初の時計専門のクラウドファンディングサイト「WATCH Makers」を開設。さらには、アンティークウオッチのテイストを再現した自身の時計ブランド「OUTLINE(アウトライン)」のクリエイティブディレクターとしてオリジナル時計の企画・監修も手がける。
2019年から毎週日曜の朝「総編・菊地吉正のロレックス通信」をYahooニュースに連載中!

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