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【5万円以下からも良作を厳選!】春の狙い目“ダイバーズウオッチ”4選 (国産時計“オリエント”ほか)


クロノグラフと並ぶスポーツウオッチの人気ジャンルであるダイバーズウオッチ。デイリーユースの実用時計を探す際に、絶対に選択肢のひとつに入れておきたい、おすすめしたいジャンルと言える。

強くおすすめしたい理由は主に二つ。まず防水性だ。一般的にダイバーズウオッチは200m防水以上のスペックを備えていることが前提となるため、水仕事など、日常生活で接するレベルの水の影響に対しては、最強クラスの対応力を備えている。

また、クロノグラフなどに比べて構造がシンプルなため、意外に手頃な価格であることも魅力。近年は製造技術の進化により、10万円以下の価格帯からも20気圧(200m相当)を超える本格派モデルが発売されるようになっており、意外に豊富な選択肢から時計を選ぶことが可能だ。

今回は、比較的購入しやすい4万円台のモデルから、高級時計にも負けない質感を備えた20万円台のモデルまで、編集部おすすめの4モデルを実機レビューしていく。


【購入予算4万円台|狙い目ダイバーズウオッチ】

オリエント

■Ref. RN-AC0Q04L。SS(39.9mm径)。20気圧防水。自動巻き(自社製Cal.F6722 )。国内限定200本。4万8400円

ORIENT(オリエント)
オリエントマコ40

新しいサイズのケースとシンプルなデザインを採用したオリエントマコ40の日本限定モデル。写真のラベンダー文字盤のほかにライラック文字盤にラインナップされており、各色が限定200本で発売されている。

船平_コメント1「20気圧の日常生活強化防水、安定した高精度と信頼性を実現する自社製の自動巻きムーヴメントといった“オリエントマコ”シリーズの基本性能はそのままに、従来のスタンダードであった41.8mmのモデルに比べて、さらにコンパクトな直径39.9mmのケースを採用。リューズガードを省いたことでシンプルで軽快な印象となっている。日付け表示(従来はデイデイト)のみのシンプルで視認性の高い文字盤、あえてカラーリングを施さず素材の質感を生かしたベゼルにより、明るいラベンダーカラーの色彩が際立って見える。優れた防水性能と数量限定ならではのデザインを兼ね備え、満足度の高い仕上がりとなっている」

【問い合わせ先】
オリエントお客様相談室
TEL.042-847-3380

【オリエント:ラベンダー文字盤の拡大画像をもっと見る】


【購入予算4万円台|狙い目ダイバーズウオッチ】

スピニカー

■Ref. SP-5089-11。SS(44mm径)。20気圧防水。自動巻き(日本製Cal.NH35)。4万6200円

SPINNAKER(スピニカー)
レック

“WRECK(英語で難破船の意味)”というの名のとおり、パーツにヴィンテージ加工が施されたデザインが特徴。2022年1月に限定発売し、瞬く間に完売し、多くの要望を受けて再販が決定した。

船平_コメント2「イタリア発の時計ブランド、スピニカー。スイスやドイツなど時計立国はほかにもあるが、イタリアブランドの特徴と言えるのがファッション性の高さと作り手の遊び心を感じるディテールだろう。本作は逆回転防止ベゼルや200m防水を備える本格派ダイバーズウオッチでありつつ、“海の荒波に揉まれた人工物”を再現するために、トーチランプや酸浴、酸化などを使ってヴィンテージ加工を採用。針やインデックスといった細かな部品まで手作業で処理を行うことで、海中から発見されたような経年変化を表現している。周りとひと味違う個性的なモデルを探しているならば、チェックしておいて損はないはずだ」

【問い合わせ先】
ウエニ貿易
TEL:03-5815-3277

【スピニカー:ヴィンテージ加工のパーツを画像でさらに見る】


【購入予算6万円台|狙い目ダイバーズウオッチ】

アンダーン

■Ref.AQD-DEP-SMG。TI(43mm径)。50気圧防水。自動巻き(Cal. NH36)。6万9300円

UNDONE(アンダーン)
アクアディープ サブマージ

鮮やかなオレンジラバー、ブラックに染め上げられた強靭なチタンケース。潜水服からインパイアされた、50気圧防水の本格ダイバーズウオッチ“アクアディープ”の最新モデル。
■Ref.AQD-DEP-SMG。TI(43mm径)。50気圧防水。自動巻き(Cal. NH36)。6万9300円

船平_コメント3「500m防水を備えたプロ仕様ダイバーズウオッチの最新モデル。従来のモデルと同じく軽量、低金属アレルギー、海水や塩素などに対する高い耐食性を誇るグレードIIチタンを採用し、金属表面にナノレベルの薄膜を作ることで耐傷性を高めるDLCブラック加工を追加。ツールウオッチとしての完成度がさらに高められている。多面カットされたケースの造形や岩肌を思わせるテクスチャー文字盤などデザイン面でも見所の多いモデルだが、何より驚きなのが6万9300円という価格。自社でパーツの開発や加工を行えるアンダーンの強みを生かして、他を圧倒するコストパフォーマンスを実現している」

【問い合わせ先】
アンダーン・ジャパン
TEL.03-5774-1447

【アンダーン:多面カットのチタンケースを画像でもっと見る】


【購入予算20万円台|狙い目ダイバーズウオッチ】

エポス

■Ref. 3504TIGRM。TI(41.5mm径)。500m防水。自動巻き(Cal.SW200べース)。23万6500円

EPOS(エポス)
スポーティブダイバー

500m防水を備えた本格ダイバーズウオッチ、スポーティブダイバーのチタンケース採用モデル。直径41.5mmと程よいサイズ感とチタン製のケース、ブレスレットにより、見た目からは想像できない軽快な着け心地を誇る。

船平_コメント4「1925年にスイス、ジュウ渓谷で創業したエポス。本格機械式時計を手掛ける一方で、ベーシックラインは20万円台から購入できるのも魅力と言える。本作も、セラミック製の逆回転防止ベゼルに、9時位置に設けられたヘリウムガス自動排出バルブ、そして500mの防水性と、プロユースのスペックを備えた機械式の本格ダイバーズウオッチでありつつ、20万円台と少し頑張れば手が届く価格を実現。さらに本作は通常の“スポーティブダイバー”とは違い、ケースとブレスレットにステンレススチールの60%ほどの軽さと優れた耐食性、耐アレルギー性を備えたチタンを採用。重厚な見た目ながらストレスなく使用できる」

【問い合わせ先】
ユーロパッション
TEL:03-5295-0411

【エポス:こだわりチタンケースを画像でもっと見る】


船平卓馬 - TAKUMA FUNAHIRA

船平:プロフィール

「パワーウオッチ」の編集長を経て、カジュアルウオッチ専門誌「タイムギア」編集長、時計総合ニュースサイト“ウオッチライフニュース”の運営責任者を兼任。タイムギアの公式Youtube「タイムギアチャンネル」では実機レビューを定期的に公開している。老眼の進行が著しいため、裸眼で時計のディテールを確認できなくなってきた。

 / @timegearchannel3289  

 

 

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