ロレックスのディフュージョンブランドとして誕生したTUDOR(チュードル)。正式に日本市場での展開が始まった2018年からは“チューダー”としてその名が広まっているが、今回は往年のチュードル時代の自動巻きモデル“オイスタープリンス”について取り上げる。
【実機写真10枚】歴代モデルとロゴマークの変遷、歴代相場ほか
オイスタープリンスは、ロレックスのオイスターケースを備えた防水自動巻きモデルの総称として、名を馳せた一大シリーズだ。デビュー年の1952年よりイギリス海軍によるグリーンランドへの科学検査に携行され、時計としての強靭性と信頼性を証明。ブランド力を確立し、以降のヒットに繋げることに成功した。

チュードルを代表するオイスタープリンスのなかでも、まだ手が届く相場で流通している3針モデル(写真はETAベース機搭載の第2世代)
オイスタープリンスのなかでも、人気が高いのはやはりスポーツモデル。オリジナルのサブマリーナーやレンジャーはロレックスと比肩するほど高騰しており、購入が難しいのが現状だ。それに対して、シンプルな3針モデルはまだ手頃な相場の個体も多い(ただし、12時位置に大きなロゴを備えた通称“デカバラ”は総じて高値なため注意だ)。
【実機写真】“タキシード”の愛称がつくオイスタープリンス第1世代モデル
とりわけETAベースに変更された第2世代以降のモデルは高い実用性とメンテナンス性を兼ね備えており、ビギナーにもおすすめできる。一方、ロレックス製の自動巻きパーペチュアルのローター機構パーツを共有したとされるフルーリエ製エボーシュベースの第1世代は相場とコレクター人気が高い。

“バタフライローター”と呼ばれる深い切り欠きのあるローターをもち、コレクター人気の高い“Cal.390”
相場については、10年ほど前まではほとんどのモデルが20万円以下で流通していた。しかし、ロレックスのスポーツモデルの高騰に引きずられる形でシンプルな3針モデルも2020年以降に大きく高騰。26年8月現在においてはETAベース搭載の第2世代は30〜40万円ほど、フルーリエ製エボーシュ搭載の第1世代は実に50万円以上にまで相場が上昇している。
後者のフルーリエ製Cal.390は初期のサブマリーナーにも採用されていた実績をもち、コレクター間で再評価が進んだことで市場の流通量も激減しているため、今後さらに高騰していく可能性も非常に高い。
著者profile◎市村 信太郎
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