アンティーク時計専門サイト「LowBEAT Marketplace」には、日々、提携する時計ショップの最新入荷情報が更新されている。
そのなかから編集部が注目するモデルの情報をお届けしよう。
ユニバーサル ジュネーブ
ホワイトシャドウ デイト
今回取り上げるのは、1960年代頃に製造されたユニバーサル・ジュネーブのホワイトシャドウ デイトだ。
つい最近では、2023年にブライトリングの親会社であるパートナーズ・グループが同社を買収して以来、本格的な復活に向けた動きが進んでいるとして、愛好家の間で話題を集めているブランドだ。今回取り上げるモデルに関しても、ユニバーサル・ジュネーブを語る上では欠かせない“マイクロローター”を搭載した逸品である。
ステンレススチールをケース素材に使用していることを意味する“ホワイトシャドウ”。ケース素材によってシャドウの前につく冠名が変化するというネーミングが個性的なシリーズだ。また本モデルの特徴でもあるCラインケースは、後にロイヤルオークやノーチラスを手掛けたデザイナー、ジェラルド・ジェンタが手掛けたとされており、細く鋭い針とバーインデックスを組み合わせたフェイスデザインと合わせて洗練された印象を与える。

【写真の時計】ユニバーサル・ジュネーブ ホワイトシャドウ デイト。Ref.867102。SS(34.5mm径)。自動巻き(Cal.1-67)。1960年代製。11万8000円。取り扱い店/WTIMES
【画像:防水性を意識したねじ込み式の裏ブタや、ケースの状態を見る(全5枚)】
また、同シリーズはドレスシーンを想定していたためか、スナップバック式のケースを採用した個体が多く、防水性能は限定的であったとされる。しかし、本個体はパッキンを備えたねじ込み式の裏ブタを採用しており、実用面にも配慮されていたことがうかがえる。デイト表示の採用と合わせ、エレガントさを追求したモデルでありながらも、日常使いを意識していた点が本作の魅力とも言える。もっとも、現在ではパッキンの劣化やケースの腐食が考慮されるため、湿気や水気には注意する必要がある。
ムーヴメントにはマイクロローター自動巻きのCal.1-67を搭載。通常の時計とは異なり、主要な歯車をムーヴメント中心からオフセットさせて配し、空いたスペースに小さなローターを組み込んだ見た目が最大の特徴だ。特に、今回のCal.1-67は2針専用のムーヴメントであったため、3針ムーヴメントのように秒針部分のスペースを確保する必要がなく、巻き上げ効率を重視した大きなローターを使用することができたのではないかと考察できる。
シースルーバックでないため、通常はムーヴメントを鑑賞することはできないが、受け板の表面仕上げやゴールド色のローターが美しいムーヴメントだ。
文字盤やケース、時分針のハカマに至るまで、細部まで丁寧に作りこまれたユニバーサル・ジュネーブのホワイトシャドウ。上品さと実用性を高いレベルで共存させた、アンティークウオッチとしてぜひ注目してみてほしい。
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文◎LowBEAT編集部/画像◎WTIMES
