【ドイツ時計を深掘り】“ユンハンス”がオリンピック公式タイムキーパーを務めていた!?

 1972年のミュンヘン・オリンピックの際に公式タイムキーパーを務めたドイツの時計ブランドである“ユンハンス”。

 69年にセイコーがクォーツ時計“アストロン”を発表したことに端を発し、以降80年代半ばまで続いた“クォーツショック”。これによって、機械式時計の製造に見切りをつけたユンハンスは、70年にドイツ初のクオーツ時計である“アストロクォーツ”をリリースした。

 そのクォーツ時計の技術をもって、自国での開催となったミュンヘン・オリンピックの公式タイムキーパーを担当したというわけである。この際にユンハンスはエポックメイキングな技術をいくつも生み出している。

 まず、スターターピストルとスターティングブロックを、電子的に接続する技術を実現。高精度のデジタル時計と組み合わせて運用することによって、タイムの正確性を飛躍的に向上させた。また、ゴールの瞬間を静止画および動画で撮影する新型カメラによってスポーツ中継史上初めて、ゴールシーンをカラーで切り取ることを可能とした。これによってスポーツ競技の計時において新たな時代が到来したのだ。
 
 そんなユンハンスが、スポーツの祭典にオマージュを捧げた日本限定モデルを発売しているため、紹介したい。

1972 クロノスコープ エディション2020

■Ref.041-4068-00。SS(43.3mm径)。10気圧防水。クォーツ(Cal.J645.83)。世界限定200本。8万5800円。

 ベースとなったモデルは“クロノスコープ”。マックスビルやマイスターと同様に、同社の定番シリーズとして展開しているクロノグラフモデル。そのデザインはバウハウスの流れを汲んだシンプルなものであったが、本作ではそれを刷新。目盛りを記した逆回転防止ベゼル、横三つ目、さらにクッションケースという従来にないスタイルが採用され、スポーティーな印象が強調されている。

 また、その色使いも秀逸で、ホワイトの文字盤やベルトに、レッドの差し色を効かせたスタイリッシュな仕上がり。これは日の丸からインスピレーションを受けたものだという。

 

 加えて、裏ブタには同社がミュンヘン・オリンピックの公式タイムキーパーであったことを示す文字とともに陸上競技のスタートの瞬間をモチーフにした刻印などが入る。

 交換用としてブラックレザーベルトが付属するため、気分やシーンによって付け替えられるのも、ユーザーにとってうれしいポイントといえるだろう。

 スポーツの祭典にオマージュを捧げた日本限定モデルである“1972 クロノスコープ エディション2020”を、ぜひチェックしてみてほしい。

 

 

 

 

文◎川田健人(編集部)

【問い合わせ先】
ユーロパッション
TEL.03-5295-0411
http://www.europassion.co.jp/junghans/

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