小スライド 意外と知らない時計知識

【Q129】そもそも“ベゼル”って何?

A.風防ガラスをケースに固定するためのパーツ

 ケースの前面に文字盤を囲むように付くベゼルは、もともと風防ガラスをケースに固定するためのもの。
 しかもただ固定するだけでなく、水分やホコリが入らないよう気密性を確保するための重要なパーツでもある。
 なかには時計の機能面で役割を担うべく、回転するタイプもある。
 今回はそんなベゼルの種類について紹介していく。

 なおプッシュボタンやリューズで操作する“インナーベゼル”もあるが、これはケースの中に内蔵されたもので、風防ガラスを固定するためのものでないため除外している。

 

・固定ベゼル
多くの時計に採用される、スタンダードなもの。ベゼルとケースが固定されているため回転しない

 

・逆回転防止ベゼル
ダイバーズウオッチを名乗るうえで必要なのが潜水時間表示計、いわゆる目盛りのついた“回転ベゼル”。かつ潜水中の誤作動を防ぐべく、左(時計回りとは逆)にしか回転できない

 

・双方向回転ベゼル
時計回りにも反時計回りにも回転する仕様のベゼル。単に経過時間を計測するためや、24時間の目盛りを配してセカンドタイムゾーンを表示するためなどに使われる

 

文◎松本由紀(編集部)

 

【関連リンク】
■【Q102】そもそも“パワーリザーブ”って具体的に何?
■【Q105】腕時計に採用されるケースの形状の種類を教えて
■【Q106】腕時計に採用される針のデザインの種類を教えて
■【Q125】そもそも“スモールセコンド”って何? 普通の秒針と何が違うの?
■【Q126】“ブルースチール針”は一般的な針と何が違うのか?

-小スライド, 意外と知らない時計知識