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ガソリン車を愛する20代会社員【時計も車も“ルーツ”を無視できない】Saeの“みんなどんな時計着けてるの”? 

数年前まで、時計について何も知らなかった私。「時計に何百万もかけるなんて信じられない……」そんなことも思っていました。
しかし、高級時計に携わる仕事を通して(そして、Watch LIFE NEWS編集長菊地さんからの学びを経て笑)時計の奥深さや、それぞれの方が大切に、思いを込めて時計を所有していることを知りました。「トレンドに流されず、自分のスタイルを持ち、次世代へとつないでいくこと」はとても素敵なことです。

この連載企画では、そんな高級時計の世界に興味をもった20代の女性が、素敵な時計を身に着けているおしゃれな人々を紹介します。

本日は外資系自動車メーカーにて勤務しながら、国産スポーツカーのあるライフスタイルに焦点を当てた「Street Motion Tokyo」を運営する、髙橋さんの時計を取り上げます。

髙橋 慶(Kei Takahashi)
13年の海外生活より帰国後、早稲田大学法学部を卒業。同ロースクール中退。鉄鋼商社勤務を経て、現在、外資系自動車メーカーにて車両全般に使用される鉄鋼のバイヤーを務める。本業の傍ら2021年より「Street Motion Tokyo」を運営。主に国産スポーツカーのあるライフスタイルに焦点を当て、ショートフィルム・写真などのウェブコンテンツを発信する。東京都出身、29歳。

 

さて、そんな髙橋さんが着けている時計は?

「PANERAI LUMINOR MARINA(パネライ ルミノール マリーナ) のPAM00048 ‘04年製です」

おお~! 以前取材した方が次に狙っている時計としてお話されていたパネライのルミノール マリーナ。素敵な時計ですね!

「ありがとうございます」

どのようなタイミングでこちらの時計を購入されたのでしょうか?

「この時計は、二十歳になるタイミングで父から譲り受けました。元々時計にはそこそこ興味はあって、社会人に成り立ての頃ボーナスでロレックスのエクスプローラーⅠを購入しました。ただ、コロナの影響もありハイブランド時計の相場が高騰したときに、丁度キャッシュが欲しかったタイミングと重なり売却しました。あまり深く考えたわけでもないんですが、その時手元にあったのがロレックスといま着けているパネライで、後者を手放すことは選択肢に無かったですね」

お父様から譲り受けた時計なのですね!
いつか自分の子供に腕時計を受け継ぐ……というのは時計の醍醐味というか。憧れます!
この時計の気に入っているポイントは?

「僕が運営している国産車にフォーカスした“Street Motion Tokyo”の活動もそうですが、モノと自分自身が関わる意味、その”ルーツ”を結構意識したりします。この時計自体がそもそもイタリア海軍ご用達の時計だけあって“実用的でしゃれてる”ところも気に入っています。そんなイカしたプロダクトデザインと、それを持つに至った背景も相まって、大事にしたいと思わせてくれる一本です」

 

時計以外でも そんな“ルーツ”を意識するシーンはあったりしますか?

「いま乗っているR32型のスカイラインという車も、60歳で他界した父方の祖父が4ドアのハコスカ(1960年代末より販売されたC10型スカイラインの通称)を気に入って乗っていたことが愛着をもてるひとつの理由だったりします」

車選びにもご自身のルーツが影響しているのですね!
最近、クラシックカーまでいかないちょっと古い車、“ヤングタイマー車”を好んで選ぶおしゃれな人が増えている印象ですが、こちらの車もそれに当たるのでしょうか?

「はい! 1989年から1994年にわたり販売されていた日産のスポーツカーで、一番有名なのはGT-Rというモデルなのですが、僕の車は4ドアのGTS25というグレードです」

海軍のために作られたパネライと同じく、お車も元々はレース用に作られた、という背景があるのですね!
そして、パネライはお父様から譲り受けていたり、お車はおじい様の趣味に影響を受けている、と。

「人並みに自由に生きていたいタイプではあるのでルーツに縛られる気は無いのですが、なんだかんだ選んだり手元に残すのは自然とそういうモノだったりしちゃいます。現在の本業の軸が“鉄鋼”という分野になっているのも、これまた自分が学生の時に亡くなった母方の祖父が自営で鉄鋼材屋を営んでいたから、ということがどこか理由にあるのかもしれません」

素敵ですね。
ちなみに、"Street Motion Tokyo" はどういう活動なのでしょうか。

「いまは主に国産スポーツカーのあるライフスタイルに焦点を当てた映像制作を行うカーフィルムレーベルとして活動しています。僕自身が病みつきなのもありますが、ガソリン車がもつ音や香りの魅力だけでなく、それを孕む雑味のあるカルチャーを後世に残したくて、動画などのメディアやグッズの展開を行っています」

 

ありがとうございます! 最後に、次に狙っている時計があれば教えてください。

「強いていえば、カルティエのパシャC(ブラックダイアル90年製)です。理由は……手に入れられてから話します(笑)」

いつか聞けることを楽しみにしています!

以前から、時計好きと車好きにはリンクする部分を感じていましたが、今回は“モノを選ぶ基準”として「ルーツ」を意識される髙橋さんの、お父様から譲り受けたパネライと愛車の間にも、共通点を垣間見た気がします。
素敵なお話を聞かせていただき、ありがとうございました!

 

髙橋さんが運営される"Street Motion Tokyo"、気になる方はぜひ以下をチェックしてみてください。

オフィシャルウェブ https://www.streetmotiontokyo.com
Youtubeチャンネル https://www.youtube.com/@streetmotiontokyo
髙橋Instagram http://www.instagram.com/znrx2600
Film “K(NO)WSIDE east v.s. west”公開記念 ! TBCC x 06BASEとのコラボアパレルも販売中
https://tbcc.thebase.in/items/78835787

 

 

【以前の記事】
■Z世代女子【Saeの“どんな時計着けてるの”】no.001|tokyo basic car club代表 南部翔也さん
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【菊地紗瑛 (Sae Kikuchi)】

1995年生まれ。現在東京でPRコンサルタントとして働く。美容・ファッション・ラグジュアリーなどto Cからお堅めのto Bまで幅広くPRを担当するなか、高級時計に関連したクライアントを担当したことから、時計業界に興味をもつように。
海外経験から、グローバル企業のPRを担当する機会も多い。
趣味はサーフィンと週末のパーティ。座右の銘はwork hard play hard。
Instagram:@saemeroo
HP: https://lit.link/saekikuchi

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