ニュース&トピックス 小スライド 話題のトピックス

【復活したスイスの老舗ブランド、ニバダ グレンヒェン】70年代の名作“F77”を実機レビュー|WLN公式通販ニュース

近年、海外の時計界では、越境ECによるビジネスモデルを活用することで、小規模の時計ブランド、いわゆるマイクロブランドの創設が増加している。10万円前後の手頃なモデルから高額モデルまで様々なブランドが登場しているが、なかでも近年の傾向として注目したいのが、休眠状態となっていた古豪ブランドの復活だ。

時計界にはクォーツ革命などの影響を受けて休眠状態となったブランドが数多く存在している。そうした時計ブランドは、メジャーではないが時計好きの間で支持を集めている名作のアーカイブを持っており、魅力的なヘリテージモデルを展開して、目が肥えた時計ファンから支持を集めているのだ。

1879年にヤコブ・シュナイダーによってスイス・ジュラ地方のグレンヒェンに設立された、ニバダ グレンヒェンも復活を果たした時計ブランドのひとつ。80年代から休眠状態となっていたが、時計ブランド“ウィリアム エル 1985”を立ち上げたギョーム・ライデと時計メーカーであるモントリシャール・グループのオーナーであるレミ・シャブラによって再興され、現在は往年の名作をリニューアルしたヘリテージコレクションを展開している。


【今回の実機レビューモデル】
NIVADA GRENCHEN(ニバダ グレンヒェン)
F77

“F77”は近年、時計界でトレンドとなっている“ラグジュアリースポーツ”をコンセプトにしたコレクションだが、単なるラグスポ風のモデルではなく、1977年に製造されていたヒストリカルコレクションの復刻モデルでもある。ほとんどアレンジを加えることなく、文字盤、ケース、サイズ感などを含め、オリジナルモデルの意匠が再現されているのが大きな特徴となっており、オリジナル誕生から50年近くの歳月を経て、当時のモデルの雰囲気をデイリーユースのモデルとして楽しむことができる。

【SPEC(スペック)】
品番:Ref.69001A77
素材:(ケース)316Lステンレススチールケース(ネジ込み式リューズ)、(ブレス)316Lステンレススチールケース、(ドーム形風防ガラス)サファイアクリスタル
サイズ:ケースサイズ37mm、ケース厚12.6mm
防水性:10気圧防水(100m相当)
駆動方式:自動巻き(スイス製SOPROD P024/毎時2万8800振動、最大巻き上げ時38時間パワーリザーブ)機能:時刻表示(ノンデイトとデイトモデルをラインナップ)
価格:20万3500円


上の写真は復刻モデルのベースとなった1977年のヒストリカルモデル。当時にロイヤルオークの影響を受けて開発されたのは確かだが、誕生から半世紀近い時を経たことで、ロイヤルオークの模倣という範疇には収まらない、F77ならではの個性を獲得している。

【F77のバリエーションとディテールをもっと見る】


》特徴的なオクタゴンケースとベゼルをチェック

アイコンとなっているのが、オクタゴン(八角形)のケースとベゼルだ。ベゼルはやや丸みを持たせた八角形に成形され、六角形にデザインされた8個の飾りネジを設置。ベゼルとケースはヘアライン仕上げをベースにして研磨されており、面取りで傾斜を付けた部分、六角形のネジの頭など、要所にアクセントとして光沢のある鏡面仕上げを採用されている。


》70年代のオリジナルを忠実に再現した文字盤

控えめな光沢が与えた文字盤には70年代のオリジナルモデルに忠実なバスケットウィーブダイアル装飾が施され、同じくオリジナルモデルと同じやや背の高いアプライドインデックス (12、3、6、9 時位置にダブルバトン、それ以外の場所にはシングルバトン) が配置されている。文字盤のバスケットウィーブ装飾の立体的な造形も美しい。


》ケースのサイズ感やバランスも70年代のモデルがベース

固定エンドリンクでケースとブレスレット連携させたシームレスなデザインがラグスポテイストを醸し出す。ケースは直径37mmでラグの上下幅が約45mm、厚さが12.65mm。見た目の印象よりも実寸はコンパクトなため、時計本体が手首の内側に納まってくれる。ただし、ブレスレットとケースを繋ぐ接続パーツ(固定ラグの中央部分)がほぼ稼働しない設計のため、手首のサイズが細め(17mm以下)の方は、装着時に違和感を感じる可能性もあるだろう。

また、ラグの先端とブレスレットの連動感があまりない、薄型のブレスレットに対してクラスプが分厚い(約11.5mm)。この2点も好みが分かれるところだが、分厚いクラスプについては、装着時の安定感と強度を高める役割も果たしているため、好印象なポイントともいえる。クラスプに通常よりも数が多い七つの調整穴を設け、微調整(19 mm前後)を可能にしているため実用性も高い。


》信頼性の高いスイス製の自動巻きムーヴメントを搭載

機密性の高いスクリューバックの裏ブタには、ブランドロゴとモデル名の“F77“がレリーフでデザインされている。搭載するムーヴメントを見ることはできないが、内部にはスイスのムーヴメントメーカー、ソプロド社のSoprod P024 を搭載。ETA2824のジェネリックキャリバーとして知られる機械で、毎時2万8800振動、最大38時間のパワーリザーブを備える。やや古典的で控えめなスペックだが、日常使いには十分な精度があり、なにより整備が簡単なので、安心して使用することができる。


●購入は当サイトのオンラインSHOPにて
ニバダ グレンヒェン・F77デイト(ブルー)
ニバダ グレンヒェン・F77ノンデイト(ブルー)
ニバダ グレンヒェン・F77デイト(ブラウンスモーク)
ニバダ グレンヒェン・F77ノンデイト(ブラウンスモーク)
ニバダ グレンヒェン・F77デイト(ブラック)
ニバダ グレンヒェン・F77ノンデイト(ブラック)

 

文◎Watch LIFE NEWS編集部

 

【そのほかのニュースもチェック!】
■【北欧デザイン×スイス製】スウェーデンの本格時計、Tusenö【実機レビュー】

■【“時計好きアラサーリーマン”が愛を込めて実機レビュー】ボール ウォッチ大好き!

■【“時計好きアラサーリーマン”が愛を込めて実機レビュー】G-SHOCKフロッグマン“赤蛙”

次のページへ >

-ニュース&トピックス, 小スライド, 話題のトピックス
-, ,