●両者のヒットに共通する現代の“モノ消費”
たまごっちとRoyal Pop。両者のヒットで見えてくるのは、現代のモノ消費は“スペックや利便性”以上に“情緒的なつながりや記号性”が重視される傾向が強まっているという事実だ。現代人はただ役に立つから買うのではなく、そのプロダクトがもつストーリーや身に纏ったときの高揚感に価値を抱いている。
しかし、それらを一過性のブームで終わらせないためには、デザインの目新しさだけでなく、人々の心に住み着くような“IPとしての生命力”が必要不可欠となる。日本の玩具が30年かけて証明した持続可能なIP化に対して、スイスの伝統とポップアートを融合させたRoyal Popが、今後どのような歩みで一過性の消費を歴史へと変えていくのか。現代人のモノ消費の行方を注視していきたい。
文◎市村 信太郎
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