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なにこれ?めちゃかわいくない!?【セイコー、シチズンほか】レトロな魅力あふれる国産“変わり種文字盤”|性別の垣根を超える腕時計 No.052

各ブランドから、多種多様な文字盤の作品が日々続々とリリースされている時計業界。最新モデルもいいけれど、まだ技術がいまほど発達しておらず、多くの制約があったなか作られたアンティーク時計の文字盤は、実にレトロな魅力にあふれている。

なかでもセイコーをはじめとする国産時計のいわゆる“変わり種”文字盤はかなりユニークで、当時の物作りにおける良い意味での“ゆるさ”が感じられて非常に面白い。今回はそんな遊び心あふれるアンティーク時計のなかから、セイコーの個性派シリーズを三つピックアップした。

【写真全14枚】セイコーほか、当時のユニークな“変わり種”文字盤


【変わり種文字盤①】星座文字盤

1950年代中頃から浮き出し加工が可能となり様々な変わり文字盤が生み出されているが、なかでも代表的なものが“星座文字盤”(ユニーク、マーベル、クラウンで採用されている)。その名のとおりインデックスに十二星座のモチーフが配されている。

セイコーだけでなくオリエントやシチズンでも採用されており、国産メーカーでは非常にポピュラーなモチーフだが、海外ではあまり見かけることがない。

【写真】代表的な星座文字盤である“ユニーク”シリーズのポケットウオッチ


【変わり種文字盤②】セイコーマーベル“ロータリー”

(左)当時の価格は6500円だったSSモデルのグレー文字盤/(右)ディスク表示タイプの試作機と思われる時計

“ミステリアス”という愛称で呼ばれることが多いが、発売時のタグや価格表では“ロータリー”というペットネームが付けられているシリーズ。シンプルな針以外の方法で時刻を指し示す構造も印象的だ。筆者的には写真右の試作機モデルのデザインが非常にかわいらしく、魅力的に映る。

【写真】丸みのあるデザインがかわいらしいレディースの試作モデル


【変わり種文字盤③】セイコークロノスの昼夜時計

6時から18時までは太陽、18時から翌朝6時までは月で時を表示(左は10時10分、右は22時12〜13分を指している)

セイコーの変わり種時計のなかでもとりわけユニークな、クロノスの昼夜時計。“サン&ムーン”の愛称で知られる当モデルは国産腕時計初の24時間時計だが、時針ではなく、文字盤上部の窓で6時から18時まで太陽、18時から翌朝6時までは月で時を表示する。面白いデザインだがお世辞にも実用性は高いと言えず、現存数も非常に少ない。

【写真】デザインが酷似!?DOXAのサン&ムーンモデル


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文◎市村 信太郎

音楽・教育業界を経て編集者に。時計、メイク、ファッションほかレディース・メンズの垣根を超えたジェンダーレスなスタイルを体現し、その魅力を伝えるべく奮闘中。Yahoo!ニュース連載「性別の垣根を超える腕時計」(毎週日曜)。インタビュー取材記事『Time Files』(不定期日曜)。

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